子どもへ麻酔を打つ時や薬を処方する際に、先生方が留意することはどのようなことでしょうか?
年齢や体格を確認した上で、禁忌となる薬剤は避ける、局所麻酔を半量にする、といった“大まかな注意”はしていても、体重などから適切な薬剤量を毎回算出する先生方は少ないと思います。
小児は成人と比較して単に身体が小さいだけではありません。薬物の吸収・代謝・排泄機能が異なるだけでなく、同じ年齢であっても体格差があることから、薬物量は体重や身長などを用いて算出することが望ましいです。
しかし、
○ 明確な基準が存在しない。
○ 計算式が複雑である。
などの理由から、一般歯科臨床では活用されにくいというのが現状です。
このセミナーでは「小児歯科の薬物使用のSafety line」をテーマとし、小児歯科での薬物使用の基礎的ルール、鎮痛薬・抗菌薬・局所麻酔薬等を用いる際の注意点、簡便な最大推奨量算出方法について、九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座歯科麻酔学分野の講師である一杉岳先生に解説していただきます。
明日から臨床で活かせる、小児歯科に特化した薬物使用の知識が身に付くセミナーです。
こんな方におすすめ
👉 簡便な薬物量算出方法が知りたい
👉 小児歯科における薬物使用について学びたい
👉 小児への麻酔に不安がある
講義目次
小児における薬物使用
鎮痛薬・抗菌薬
局所麻酔
全身麻酔
HC/6のルール
聖路加国際病院外科系、日本大学大学院歯学研究科麻酔学講座、ドイツ歯科医師免許取得後にフライブルク大学顎顔面外科において研鑽を積み、2021年に九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座歯科麻酔学分野講師に就任。小児に対する局所麻酔の安全な最大使用量を示す新ルールを提案。