重度歯周炎の治療では外科処置に注目が集まりがちですが、欠損が絡むステージⅣの歯周炎においては、歯周炎の治療に加えて口腔を正常に機能出来る状態に戻すことが重要になります。
つまり歯周病によって失われた機能を回復させるための、口腔機能回復治療がステージⅣ症例の歯周病治療における山場なのです。しかし欠損が絡むステージⅣ症例の治療は術者の要素が出やすく、明確な正解がない点から手探りで行なっている先生も多いでしょう。
また若手の先生の中には見るべきポイントが多く、どこから着手すれば良いのか混乱してしまう方もいるのではないでしょうか。
このセミナーでは「重度歯周炎ステージⅣ患者の治療戦略」をテーマに、ヨーロッパ歯周病学会のガイドラインも踏まえながら、原因・修飾因子の考察、臨床評価におけるポイント、ペリオコントロール、支台歯・欠損歯列・咬合の評価、補綴前処置の必要性、補綴物の選択基準やその経過などを 東京医科歯科大学臨床教授 斎田寛之先生に解説していただきます。
症例供覧では、出来るだけ歯を残した場合の治療方針の立て方についてもお話ししていただきます。
歯周炎のコントロールに加えてしっかりと口腔機能を回復させることで、患者さんのQOLは飛躍的に向上します。
重度歯周炎ステージⅣ患者の治療方針を学んで、多くの患者さんの人生を救いましょう!
こんな方におすすめ
👉 重度歯周炎の症例を多数見たい
👉 重度歯周炎の治療計画を立てられるようになりたい
👉 口腔機能回復治療の考え方を学びたい
講義目次
重度歯周炎とは
ガイドライン説明
口腔機能回復治療とは
長期維持安定のためには
劇的に改善した、重度歯周炎の症例
東京医科歯科大学歯学部卒業後、同大学歯周病学分野に入局。日本歯周病学会 歯周病専門医・指導医、日本臨床歯周病学会 指導医・歯周インプラント認定医。著書・講演に「リスクファクターから考える歯周治療〜ある歯周病患者の一症例から 私の臨床」「マテリアルを使いこなそう 補綴物の適合診査材 ブルーシリコン」など多数。