ミャンマーの歯科大学病院に行ってみた!

文・構成:H. Takizawa | 投稿日: 2020年02月10日
ミャンマーという国を知っているだろうか。聞いたことがあるという方は多いだろうが、どんな国かは分からない方も多いだろう。ましてや、ミャンマーの歯科事情などは知らない方のほうが多いだろう。

本記事では、そんなミャンマーの歯科大学病院とミャンマーの歯科事情についてレポートする。

そもそもミャンマーってどんな国?

ざっくりいうとミャンマーの場所は下図の通り、インドとタイの間くらいである。

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インドとタイの間にあるくらいなので、一年中南国である。また、インドとタイの間にあるくらいなので、カレーが美味しい国でもある。

そして、ミャンマーは仏教国で黄金の仏塔が至るところにある。観光はほぼこの仏塔巡りになる(しかもしきたりで屋外でも裸足で観光することになる)。

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ミャンマーの歯科大学で見れる光景

ミャンマーには、ヤンゴン歯科大学とマンダレー歯科大学という2つの歯科大学がある。どちらも国立大学で、歯科の単科大学だ。本記事では、ヤンゴン歯科大学を紹介していこう。

ヤンゴン歯科大学は1964年創立の大学で、ミャンマーの首都・ヤンゴンの郊外にある。都市部の開業医よりは安価に歯科治療を受けられるため、ヤンゴン歯科大学には患者が多くやってくる。

小児歯科にはこんな愉快な見た目の中国製のチェアーがある。

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チェアーをよく見ると、手前に発電機が有るのが見える。これは電気の供給が安定しないミャンマーで、滞りなく歯科治療ができるように、チェアーに電気を供給しているのである。

しかもこのチェアーは猫の首が動くようになっている。実際にこのチェアーで治療している小児を見たわけではないのだが、治療を拒否する小児の気を紛らわせる事もできるのかもしれない。

「噛みタバコ」を原因とする口腔がんが多発

ミャンマー人には、噛みタバコの習慣がある。噛みタバコはビンロウジュの実やタバコ、消石灰を噛み続ける南アジアから東南アジアに広くある喫煙方法で、これにより口腔がんは世界の他の地域の人より多いとされている。

東南アジアでは、すべての癌の30%は口腔がんであるとする報告もあり、口腔がんが希少癌である日本とは状況が違う。また、教科書的には口腔がんは舌がんが多いとされているが、噛みタバコの習慣がある地域では頬粘膜がんの発生頻度も高い。

病院では、このような噛みタバコを禁止とする張り紙がされていた。

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噛みタバコによる口腔がんは、白板症を経て癌化するとされている。日本では噛みタバコは滅多に見られないが、喫煙は口腔がんのリスクファクターであることは間違いない。

こういった前癌病変を見極めるためにも、一般歯科の歯科医師でも白板症の所見を視診・触診で確認し、異常な所見があれば専門外来を紹介する事ができるようになっておくべきなのだろうと思うばかりである。

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参考文献

1. アジアに多発する口腔がん, 岐阜大学大学院, <URL>, 2019年12月12日アクセス
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