釈迦、弟子の口臭に悩む

釈迦、弟子の口臭に悩む

文・構成:ミホ | 投稿日: 2019年11月14日
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紀元前1500年ごろから古代インドで使われていた言葉には、「ダンタカーシュタ」という単語がある。「ダンタ」は「歯」、「カーシュタ」は「木」を意味し、直訳すると「歯木」となる。

歯木とは、細い棒の先端をかんで歯・舌を掃除する、歯ブラシの原形のような道具である。今回はこの歯木について詳しく見ていこう。

釈迦が勧めた歯木

釈迦は言わずもがな、仏教の開祖である。釈迦が弟子たちの行動規律をまとめた「律蔵」には、次のようなことが記されている。

「当時、僧たちは歯木をかまず口が臭かったので、釈迦は歯木をかむことの5つの利益を説いた」

弟子から学んだ歯木の適切な長さ

この歯木は、長すぎても短すぎてもいけない。というのも、ある僧が短い歯木を誤って飲み込み、喉を突いてしまったから。

またある僧は、口にくわえた長い歯木で少年僧を打っているのを見たから。

これらを見た釈迦は、歯木は指4本分以上で、指8本分までの長さと指示したのである。

歯木のルーツはアーユルヴェーダに

実は釈迦以前から、インドには歯木を使っている人々がいた。その風習のルーツは古代インド医学アーユルヴェーダにあるとされている。

アーユルヴェーダでは食事や生活習慣を通じ、病気予防・健康維持のための数々の方法が唱えられていた。歯と舌の汚れを取り除き、口腔内を清潔に保つのもそのうちの1つである。

歯木については、個人の体質に合わせた木の種類の使い分け・使い方などが詳しく指示されていたようである。

歯木の素材として最も使用されていたのは、苦味に優れているニームの木。これは南アジアに自生する常緑樹であり、現在も健康回復や食欲増進、解熱剤などのために広く利用されているものであるから驚きである。

ニームの歯木をかんでいると染み出してくる樹液には消炎作用や殺菌作用があり、物理的に歯垢を除去するだけでなく薬効が期待できる歯木だったのである。

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