作った義歯がなんかいまひとつ、その理由は咬合採得のズレにあるかもしれません。
丁寧に印象を採って粘膜の適合状態を整えても、咬合が誤っていたら不適切な力が加わり義歯の脱離や粘膜疼痛などのトラブルが発生してしまいます。
咬合採得に絶対に成功するコツというものはありませんが「ここを見ておけば」失敗のリスクを減らせるというポイントから潰してみるのはいかがでしょうか。
患者さんの感覚や咬合床の印記がしっかり採れているかという点に注目が集まりがちですが、作業時の周囲軟組織の状態の確認や咬合平面のチェックが甘い若手の先生は多く、咬合床の印記に関しても両側に欠損がある場合左右でワックスの軟化に差があり失敗したなんてケースもあると聞きます。
このセミナーでは「咬合採得」をテーマに、若手ドクターの咬合採得の実態から、咬合採得の基礎的な流れ、最適な位置決めのためのコツ、咬合支持が安定しているケースとしていないケースそれぞれポイントについて症例をベースに 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医歯理工保健学専攻口腔デジタルプロセス学分野教授 金澤学先生に解説していただきます。