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2026年10月16日 20:00
第二大臼歯の欠損に補綴は必要か?

第二大臼歯の欠損に補綴は必要か?

日常の臨床において、第二大臼歯の欠損に直面した際、介入の是非や方針の決定に苦慮された経験は少なくないのではないでしょうか。

「欠損部位を補綴すべきか」「短縮歯列(SDA)として経過観察を選択すべきか」といった判断は、患者ごとの状態によって大きく左右されるため、一筋縄ではいきません。
書籍や論文でSDAの概念や補綴の理論を学んだとしても、実際の患者を目の前にしたとき、臨床的な判断基準をどこに置くべきか迷ってしまう場面も多く存在します。

特に7番欠損は、即座に大きな不便を訴えない患者もいる一方で、対合歯の挺出や咬合の不安定化を招く懸念もあり、その介入基準の曖昧さが判断を難しくする一因となっています。

だからこそ、単に選択肢を提示するだけでなく、患者ごとの背景やリスクを見極めた上での明瞭な判断基準を持つことが極めて重要です。

本セミナーでは、「第二大臼歯の欠損に補綴は必要か?」をテーマに、選択基準と治療戦略の組み立て方について、日本補綴歯科学会代議員・専門医・指導医の松田 謙一先生に解説いただきます。

まず、第二大臼歯を喪失する主な要因を整理し、欠損が及ぼす咀嚼能力への影響や短縮歯列(SDA)に関する基礎知識を再確認。
義歯・インプラント・SDAという各選択肢の利点や注意点をはじめ、上顎と下顎の違い、対合歯の挺出リスクに対する考慮、さらには患者の年齢やライフステージが与える影響についても網羅的に整理します。

その上で、どのようなケースで積極的に介入すべきか、あるいは経過観察にとどめるのが妥当か、臨床の現場で即座に活用できる視点からわかりやすく紐解いていただきます。

「とりあえず様子を見る」という選択から一歩深め、根拠を持った治療戦略を立案したい臨床家にとって、日々の悩みをクリアにする一助となる講義内容です。
松田 謙一
松田 謙一 先生
日本歯科補綴学会専門医・指導医
医療法人社団ハイライフ 大阪梅田歯科医院 院長。 平成15年に大阪大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科を修了。大阪大学歯学部附属病院第二補綴科医員、大阪大学大学院歯学研究科(顎口腔機能再建学講座)助教、臨床講師、臨床准教授を経て、令和7年4月より同講座 臨床教授に就任。 現在はハイライフ大阪梅田歯科医院院長およびHILIFE DENTURE ACADEMY学術統括責任者を務める。 日本補綴歯科学会 専門医・指導医、日本老年歯科医学会 認定医。
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2026年10月9日 20:00
歯が1本だけズレてる時の対処術

歯が1本だけズレてる時の対処術

日常の臨床において、歯列全体の問題ではなく「1歯だけが転位・捻転している」という症例に遭遇することは少なくありません。

特に臼歯部などで1歯だけが頬側へ転位している場合、咬合性外傷を引き起こす懸念もあり、「咬合調整だけで経過を見るべきか」「根本的な歯列移動まで介入すべきか」と治療方針の決定に迷いが生じやすいポイントです。

こうした局所的な転位は、単に歯の位置の問題だけでなく、萌出異常や骨格、咬合関係、軟組織の影響など多様な要因が絡み合っています。書籍で個別の術式を学んでも、実際の現場で介入のタイミングや部位ごとの最適なアプローチを見極めるのは容易ではありません。

安易な咬合調整にとどめたり、放置してしまったりすると、将来的に咬合の崩壊や下顎位の偏位といったリスクを招く恐れもあります。だからこそ、「1歯だけ」の不調和にとらわれず、全体的な噛み合わせや正中・下顎位を踏まえた明確な判断基準を持つことが不可欠です。

本セミナーでは、「1歯だけがズレてる時の対処術」をテーマに、局所的な転位・捻転に対する治療介入の判断基準から、部位別の具体策、注意すべきリスクまでを、日本顎咬合学会指導医・理事の越智 信行先生に解説いただきます。

まずは1歯の転位が生じる根本的な原因や、萌出異常・骨・軟組織との関係性、治療前に必ず確認すべき診査診断のポイントを提示。

続いて、中切歯から大臼歯に至るまで部位別の具体的なアプローチ方法と手技の流れを整理します。

さらに、正中や下顎位の位置関係をどう評価し介入に活かすか、咬合調整で配慮すべき点や放置のリスクについても深掘り。

「1歯のズレに対してどこまで・どのように介入すべきか」という日常臨床の迷いを解消し、全顎的な視点に基づいた適切な治療戦略を整理したい先生方におすすめの内容です。
越智 信行
越智 信行 先生
歯科医師
2008年九州歯科大学歯学部卒業。大阪歯科大学附属病院での臨床研修修了後、勤務医および分院長を経て、2016年に東京都千代田区にて「神保町タワー歯科・矯正歯科」を開院。咬み合わせ(全顎補綴)治療を軸とした総合歯科診療を実践し、特に一口腔一単位の考え方を基盤としたアライナー矯正(マウスピース矯正)およびインプラント治療を専門とする。アライン・テクノロジー社公認の「インビザライン ファカルティ」を務めるとともに、9年連続でインビザライン ダイヤモンドプロバイダーに認定されるなどトップクラスの臨床実績を誇る。 日本顎咬合学会指導医・理事、即時荷重研究会(ILSC)理事を歴任するほか、100名以上が所属する歯科スタディグループ「Make A Line」の代表として後進の指導・育成や全国でのセミナー・講演活動にも精力的に取り組んでいる。
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2026年9月25日 20:00
天然歯を守るパーシャルデンチャーの臨床論

天然歯を守るパーシャルデンチャーの臨床論

部分床義歯(パーシャルデンチャー)は日常臨床で接する機会の多い補綴処置ですが、欠損形態や咬合状態が患者ごとに異なるため、治療計画や設計に迷う場面も少なくありません。

適切な設計がなされないまま治療を進めてしまうと、義歯の不適合や床下の粘膜痛だけでなく、支台歯への過度な負担による破折や移動を引き起こし、将来的な欠損拡大につながってしまうリスクもあります。

教科書的に原則を学んだとしても、「個々の症例においてどこまで原則を適応すべきか」「どのような条件を考慮して力をコントロールすべきか」という臨床上の判断基準は、書籍の知識だけではなかなか身につかないのが現実です。

義歯を単なる「欠損補綴物」として捉えるのではなく、残存歯を長期的に維持するための「装置」として機能させるためには、補綴設計の背景にある明確な根拠と条件設定の理解が欠かせません。

本セミナーでは、「天然歯を守るパーシャルデンチャーの臨床論」をテーマに、残存歯を10年以上保つための原則と条件、そして長期経過を見据えた設計・治療戦略について、日本顎咬合学会認定医の飯沼 学先生に解説いただきます。

天然歯を保護するための力学的アプローチや設計の基本原則、症例に応じた考慮すべき条件について整理。

また、トラブルや支台歯の喪失を防ぐために日常臨床で意識すべきポイントや、咬合・支台歯への影響を最小限に抑えるための臨床的な工夫についても触れていきます。

「とりあえず入れる義歯」から脱却し、長期予後を見据えた義歯治療の考え方・判断軸を構築したい先生におすすめの内容です。
飯沼 学 先生
歯科医師
1992年、北海道大学歯学部卒業。都内の寺西歯科医院勤務を経て、1998年に東京都豊島区にて「北大塚歯科」を開院。有床義歯(入れ歯)や補綴(ほてつ)・咬合治療、歯周病治療をはじめとする包括的な歯科診療に従事している。スタディーグループ「赤坂会」会員、東京S.J.C.D.会員、日本補綴歯科学会会員などに所属。欠損補綴やパーシャルデンチャーに関する執筆・書籍監著を行うほか、臨床セミナーの講師としても精力的に活動し、臨床技術の普及に努めている。
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2026年9月17日 20:00
メインテナンス&フォースコントロール

メインテナンス&フォースコントロール

日常のメインテナンスにおいて、歯周組織の健康維持だけでなく、歯の破折やアバットメントの緩みといった咬合に起因するトラブルに直面する機会が増えています。

このような咬合性の問題は、画一的なアプローチが難しく、メインテナンスの現場で「どの兆候を見逃してはいけないのか」「いつ、どのように介入すべきなのか」と対応に迷う医療従事者も少なくありません。

書籍や論文を読めば、咬合の理論や病因論といった知識は得られるものの、実際の臨床現場で患者さんの口腔内から微細なサインを察知し、具体的なフォースコントロールへ落とし込むことは容易ではないのが現状です。

特に、破壊的な力がかかる前に初期の変化を見つけ出すための具体的なチェックポイントは、臨床経験や勘に頼らざるを得ない部分が多く、客観的な判断基準が求められています。

そのため、単に口腔清掃状態を確認するだけでなく、咬合に起因する疾患の病因論を深く理解し、メインテナンス時に的確にリスクを察知するための明確な視点を持つことが重要です。

本セミナーでは、「メインテナンス&フォースコントロール」をテーマに、咬合起因のトラブルを防ぐための病因論から、臨床で役立つ具体的なチェックポイントまでを、東北大学歯学部・歯学研究科教授の依田 信裕先生に解説いただきます。

歯の破折などが増加している現代の臨床背景を踏まえ、咬合が口腔組織に与える影響とその病因論について基礎から整理します。

また、メインテナンスの限られた時間の中で、過度な咬合圧(フォース)の兆候を早期に察知するための視点や、見落としてはならないチェックポイントを中心に解説します。

さらに、発見したリスクに対してどのようなアプローチを試みるべきか、フォースコントロールの基本的な対応策についても具体的に提示します。

「メインテナンス時に咬合のリスクをどう見極めればよいか」「トラブルを未然に防ぐフォースコントロールを学びたい」という、日々のメインテナンス業務の質をさらに高めたい医療従事者に最適な内容です。
依田 信裕
依田 信裕 先生
東北大学大学院歯学研究科口腔システム補綴学分野教授
東北大学大学院歯学研究科口腔システム補綴学分野教授。東北大学病院咬合回復科科長。東北大学歯学部卒業。補綴歯科専門医、日本補綴歯科学会指導医、日本口腔インプラント学会専門医・指導医。ITI Fellow。著書・講演に「歯学性のパーシャルデンチャー」「パーシャルデンチャー治療 失敗回避のためのポイント47 -診断・前処置・印象・設計・応急処置と術後管理の問題解決法-」など多数。
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2026年9月7日 20:00
はじめての「咬合治療」

はじめての「咬合治療」

日常臨床において一口腔単位での総合的な治療を求められる場面は多く、その中でも「咬合治療」は避けて通れない重要な分野です。

しかし、咬合崩壊を呈した症例では「何が原因でここまで崩壊してしまったのか」「どこから手を付けるべきか」といった診断や治療計画の段階で、苦手意識や難しさを感じている先生も少なくありません。

書籍やセミナーで理論を学んでも、複雑に要素が絡み合う実際の臨床へ落とし込もうとすると、個々の症例に応じた具体的な判断軸が見えづらいというハードルが存在します。

咬合崩壊への対応は単なる修復処置にとどまらず、原因の特定から診査診断、順序立てた治療計画の立案まで、一貫した判断基準を持つことが成功の鍵となります。

本セミナーでは、「はじめての『咬合治療』」をテーマに、咬合崩壊症例における原因の追究から診断、治療計画の立て方、そして実際の治療の流れと手技の初歩までを、日本口腔インプラント学会指導医の懸田明弘先生に解説いただきます。

咬合崩壊を引き起こす主な要因の整理から始め、一口腔単位で捉える診査診断のポイントや、適切な治療計画を導き出すための基本的なフレームワークについて整理。

さらに、初学者が臨床で迷いやすい具体的な対応ステップや手技の要点について解説いただきます。

実際の症例をベースに、診断から治療完了までの流れを視覚的に提示することで、理論がどのように臨床現場で展開されるのかを具体的に理解できる構成となっています。

「咬合治療の全体像を把握したい」「崩壊症例に対する最初のステップと判断基準を明確にしたい」と考えている先生に、基礎からの整理として最適な内容です。
懸田 明弘
懸田 明弘 先生
歯科医師
1989年東京歯科大学卒業。1994年同大学大学院歯学研究科修了(歯学博士取得)。同年より東京歯科大学歯科保存学講座の非常勤講師を務めるとともに、米国ピッツバーグ大学歯学部(University of Pittsburgh School of Dental Medicine)補綴学講座(Graduate Prosthodontics)へ留学・研鑽を積む。帰国後、教育機関での非常勤講師や2014年からの東北大学歯学部口腔システム補綴学分野非常勤講師を務めるなど教育・育成にも従事。2005年に医療法人懸田積仁会 懸田歯科医院院長に就任。米国仕込みの高度な補綴手技・インプラント治療を強みに、総合的な補綴アプローチや予防歯科まで根拠に基づいた高度歯科臨床を展開・発信している
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2026年8月24日 20:00
Marginal Bone Lossを防ぐインプラント・テクニック

Marginal Bone Lossを防ぐインプラント・テクニック

インプラント治療を長期的に安定させる上で、Marginal Bone Loss(インプラント周囲の骨吸収)への理解と予防は避けて通れない重要課題です。

一方で、骨吸収が生じる要因は単一ではなく、外科的侵襲の度合いや埋入ポジション、さらには上部構造の形態や咬合関係まで、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。
日常臨床において、個々のステップで最善を尽くしているつもりでも、気づけば予後が思わしくないといった壁にぶつかるケースは少なくありません。
書籍や論文でそれぞれの理論やエビデンスを学ぼうとしても、実際の臨床現場では各治療段階が相互に関与しているため、分断された知識だけでは実践的な予防策に落とし込みづらいのが実情です。

だからこそ、外科から補綴、そしてメインテナンスにいたるまでの一連の流れを一貫した視点で捉え、各ステップにおいて骨吸収のリスクを排除するための明確な判断基準を持つことが重要といえます。

本セミナーでは、「Marginal Bone Lossを防ぐインプラント・テクニック」をテーマに、原因の追究から具体的な埋入ポイント、上部構造のデザイン、そして予後を保つメインテナンス戦略までを、IPOI専門医・インプラント指導医の林 美穂先生に解説いただきます。

講義の前半では、まずMarginal Bone Lossの発生要因を多角的に整理。
それを踏まえた上で、骨吸収を最小限に抑制するためのインプラント埋入手法や、的確なポジショニングの要点について詳しく紐解きます。

さらに、長期安定を支えるために不可欠な上部構造の形態(デザイン)や、咬合管理における注意点についても解説。
術後の良好な状態を維持するための、歯科衛生士と連携したメインテナンス戦略にまで踏み込んだ内容となっています。

インプラントの長期予後に不安がある先生や、各治療ステップを統合して「骨吸収を起こさせない包括的なアプローチ」を整理したい医療従事者の方におすすめの講義です。
林 美穂
林 美穂 先生
IPOI専門医・インプラント指導医
九州大学歯学部卒業。福岡市博多区にて「歯科・林美穂医院」を開院し、理事長を務める。包括的な歯科治療を実践する臨床家として、インプラント治療や審美修復、歯周病治療をはじめとする高度な歯科医療を提供している。また、女性歯科医師のスタディーグループである「WDC(Woman Dentists Club)」を設立し、会長として後進の育成や歯科医療全体の発展に尽力。国内外の学会やセミナーでの講演、スタディーグループでの指導実績も豊富であり、臨床・教育の両面から日本の歯科界を牽引する女性歯科医師の一人として広く知られている。
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2026年8月20日 20:00
なぜ、その咬合は崩壊したのか?

なぜ、その咬合は崩壊したのか?

日常臨床において、一口腔単位や咬合が著しく崩壊してしまった患者に遭遇することは少なくありません。

こうした重篤な症例に対し、どこから治療の手を着ければよいのか、また、そもそもなぜここまで悪化してしまったのかという根本的な原因を見極めることは非常に難しく、治療計画の立案に頭を悩ませる先生も多いのではないでしょうか。

書籍や論文で包括的治療のステップを学ぼうとしても、理論的な治療手順は理解できても、実際の患者が抱える多様な背景にまで踏み込んだアプローチは、なかなか現場の臨床に落とし込みづらいのが実情です。

単に欠損部を補ったり、補綴物で咬合高径を回復したりするだけの局所的な治療では、崩壊を招いた根本的な原因が解決されず、将来的な再崩壊を引き起こすリスクが残ります。

だからこそ、表面化している破壊状態を見るだけでなく、患者の生活習慣や姿勢、骨格といった環境因子にまで目を向け、崩壊に至ったストーリーを紐解くための判断基準を持つことが重要です。

本セミナーでは、「なぜ、その咬合は崩壊したのか?」をテーマに、口腔内が崩壊してしまった原因を多角的に分析し、根本から解決する包括的治療を行うための知識と考え方について、日本臨床歯周病学会認定医の神山 剛史先生に解説いただきます。

患者の生活習慣などのバックグラウンドをはじめ、姿勢や習癖といった環境因子が口腔内に及ぼす影響と、それらが重なり合って咬合崩壊へと至る経緯を詳細に考察。

さらに、得られた情報をもとに、いかにして病因論に基づいた診査診断を行い、一口腔単位での治療計画へと落とし込んでいくかという実践的な思考プロセスについても整理します。

「なぜ崩壊したのかという原因を的確に探求したい」「場当たり的な治療を脱却し、根本的な解決を図るアプローチを整理したい」という先生におすすめの内容です。
神山 剛史 先生
神山歯科医院院長
北海道医療大学 歯学部卒業。東京医科歯科大学 歯周病学分野入局。神山歯科医院院長。著書・講演に「【25歳】先天性欠損症例」「歯科におけるライフステージの重要性」など多数。
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2026年8月17日 20:00
いち部分の反対咬合はこう治す

いち部分の反対咬合はこう治す

少数歯に限局した一部の反対咬合は、一見すると軽度な症例に思われがちですが、放置すると咬合干渉や顎機能への悪影響、将来的な歯列不正を招く恐れがあるため、早期の適切な診断と介入が欠かせません。

しかし、その原因は骨格的な問題だけでなく、狭窄歯列やトゥースサイズレシオの不調和、異所萌出など多岐にわたり、症例ごとにアプローチを変える必要があります。

そのため、いざ目の前の患者様に対応しようとしても、書籍や論文の知識だけでは「どの原因に対して、どのタイミングで、どの治療法を選択すべきか」という具体的な臨床判断に迷ってしまう先生も少なくないのではないでしょうか。
的確な治療を行うためには、成因をしっかりと見極めたうえで、スペース確保のための多様なアプローチから最適な方法を導き出す明確な判断基準を持つことが極めて重要です。

本セミナーでは、「いち部分の反対咬合はこう治す」をテーマに、少数歯反対咬合の成因の整理から、アライナーやワイヤーを用いた具体的な治療戦略について、歯科医師の今村 大二郎先生に解説いただきます。

講義の前半では、骨格性との違いを意識しながら、狭窄歯列を引き起こす各種習癖や、歯と顎の大きさの不調和、乳歯の晩期残存といった原因について詳しく考察。
続いて、原因に対する治療法として、抜歯や歯列弓側方拡大、IPR、遠心移動など、限られたスペースをどのように確保するかという選択肢と臨床での判断基準を整理します。

さらに、成人におけるワイヤー矯正やアライナー矯正の具体的対応、そして小児期における機能的アプローチの適応と実践についても網羅的に解説。
実際の臨床に即した治療例として、ワイヤー矯正2症例、インビザライン4症例、さらにプラス1症例の計7症例を提示しながら、具体的な手技や治療の流れを紹介いただきます。

「一部の反対咬合に対して自信を持って治療を提案したい」「アライナーを用いた限局矯正の具体的な流れや手技のポイントを整理したい」という先生に最適な内容となっています。
今村 大二郎
今村 大二郎 先生
歯科医師
日本大学歯学部卒業。同大学歯学部付属歯科病院での臨床研修を修了後、総合精密診療を掲げる医療法人社団精密審美会に入職。その後「表参道しらゆり歯科」の院長に就任し、一般歯科から審美、高度なアライナー矯正まで幅広い診療を牽引した。現在は千賀デンタルクリニック 大井町トラックス医院にて日々の診療にあたっている。
臨床の傍ら、アライナー矯正(インビザライン等)の導入支援やクリンチェック代行業務を担う株式会社TSLの部門担当としても活動。成人矯正歯科学会に所属し、光加速装置「pbm」のKOL(キーオピニオンリーダー)グローバルスピーカーに招聘されるなど、マウスピース型矯正の分野で高い知見を持つ。歯科医師向け教育メディア「ORTC」等を通じて、クリンチェックの修正・リカバリーや歯牙コントロールのテクニック、非抜歯・抜歯症例の設計手法を解説する講師として精力的に活動しており、臨床と教育の双方で実績を重ねている。
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2026年8月7日 20:00
咬合調整不要論

咬合調整不要論

歯は歯根膜で支持されている。その歯根膜の“はたらき”は支持以外にも咬合力が加わったときに、その粘弾性によって力を吸収・緩衝する重要な組織であります。

その反面、間接法による補綴物製作を前提とするなら、粘弾性という生体にとってはプラスの“はたらき”が一転してマイナスの因子となり、残念ながら生体と一致しない作業模型で補綴物が製作されることになります。その結果、チェアサイド調整にて問題の解決がなされているのが実状です。

これを解消するには、咬合力による生体の挙動を認知することで、口腔内咬頭嵌合位と模型上の咬頭嵌合位の差異をイメージできるようになり、問題解決に一歩近づけられるのです。

その上で、誤差を解消するための具体的なプロセスとバイト材の重要性について整理し、フローチャートを用いたタイプ別の解消法を実際の臨床例を示し、詳しく解説します。

本セミナーでは、「咬合調整“0”をめざして」をテーマに、クラウンブリッジを無調整でセットするための咬合採得法や誤差を極限まで減らす手法について、歯科技工士の大山 儀三先生に解説いただきます。
大山 儀三
大山 儀三 先生
歯科技工士
歯科技工士として臨床の第一線で活躍し、現在は埼玉県所沢市に拠点を置く「有限会社大山デンタルラボ」の代表を務める。補綴物の適合精度向上や臨床技工における「誤差の解消」を主要なテーマに掲げ、長年にわたり質の高い技工物を提供し続けている。学術活動にも精力的に取り組んでおり、日本顎咬合学会などで講演・発表を重ねるほか、歯科専門誌への寄稿や専門書の編著も手がける。特に編著を務めた『歯科技工別冊 誤差を埋める クラウンブリッジの臨床・技工』(医歯薬出版)は、臨床と技工のギャップを埋める実践的なアプローチとして業界内で高く評価されている。
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2026年7月28日 20:00
子ども年寄りイイお口職人

子ども年寄りイイお口職人

超高齢社会を迎えた現代の歯科医療において、患者の生涯を見据えたライフステージ別の視点を持つことは極めて重要です。

一方で、永久歯が12歳頃に生えそろってからの長い人生において、各年代に応じた適切なアプローチを行うことの難しさを痛感している先生も多いのではないでしょうか。
局所的な診査診断や、口腔内だけを診た時間軸を考慮しない治療計画では、長期的な予後を担保することは困難です。
書籍や論文を紐解いても、それぞれの理論をどのように目の前の患者の人生設計や価値観と結びつけ、実践に落とし込めばよいのか迷いやすい点も、臨床における課題といえます。

だからこそ、単なる局所的な治療にとどまらず、患者の年齢や人生設計、生涯治療費、さらには天然歯に対する価値観などを総合的に捉え、補綴設計やアプローチを変えていくための明確な基準を持つ必要があります。

本セミナーでは、「ライフステージを考慮した口腔機能回復治療」をテーマに、各年代におけるアプローチの実際や長期的な予後を念頭においた治療計画の立案について、日本顎咬合学会指導医の吉田 拓志先生に解説いただきます。

長期的な予後を見据える上で欠かせない口腔機能回復の基本的な考え方を整理。
患者のライフステージや年齢、人生設計といった多様な背景から、どのような基準で補綴設計を立案すべきか、その選択のポイントを提示します。
さらに、子どもから高齢者まで、それぞれの各年代に応じた口腔機能回復治療への具体的なアプローチについて詳しく紐解いていただきます。

「将来を見据えた治療計画をどのように立てるべきか」「患者の価値観に寄り添う補綴設計とは何か」といった、日常臨床における長期的なアプローチの迷いを整理したい歯科医療従事者におすすめの内容です。
吉田 拓志
吉田 拓志 先生
歯科医師
日本顎咬合学会指導医、日本歯周病学会認定医。1998年九州歯科大学卒業後、2005年によしだ歯科クリニック開設。ICOI World Congress oral presentation award、Wcups 2013 oral presentation award、日本顎咬合学会学術大会「若手歯科医師の登竜門 支部選抜発表」最優秀賞など受賞多数。著書に『歯周治療における咬合力のコントロール(ヒョーロン)』など。

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