石川善章氏(以下「石川」):株式会社4DXの石川と申します。弊社はまだ創業から1年しか経っていないので、何が成功なのか、何が失敗だったのかわからない状態です。しかし言えるのは、「過去の業界に対する姿勢」が失敗だったと思っています。
私は前職も歯科業界で、業界生え抜きの人間です。前職の歯科企業では、学会や
スタディグループなどでブースを出展しても、他社に対する敵対意識が結構ありました。しかし今はそんなことは関係なく、みんなで仲良く業界を盛り上げていけば良いのではと思っています。競合他社といってもそれぞれ強みが異なりますし、しっかりと考えていけば「競合」が「協業」に変わっていくのではないかなと。それがこれまでの仕事の中でできていなかったということが失敗ですね。
河村:競合他社とも高め合いながら、今後の成長につなげていきたいですね。続いて株式会社SABUの齋藤篤様、いかがでしょうか。特に、具体的な失敗談はございますか。
齋藤篤氏(以下「齋藤」):
株式会社SABUの齋藤と申します。具体的な施策で言えば、弊社のオンライン事務局代行サービスの「顧客紹介キャンペーン」は失敗しましたね。弊社サービスをご紹介いただいたら、紹介元の先生と紹介先の先生に5万円ずつ支払う、という施策でした。「金のために紹介してるんじゃない」と怒られることが結構ありまして。「全額を紹介先の先生に付けて欲しい」という先生も多くいらっしゃるので、選択できるようにした方が良いと思いました。現在では紹介料をどちらに付けるかを選べるような仕組みにしています。
河村:先生のフィードバックを受け入れた上で、今の改善策に活かされているということですね。最後に、株式会社soeasyの伊藤彰洋様、いかがでしょうか。
伊藤彰洋氏(以下「伊藤」):
株式会社soeasyの伊藤と申します。苦労した点は、ブース出展をする学会や
スタディグループの選定でしょうか。弊社は「おしえあうって、すばらしい。」を理念とした医院向けのスマホ動画マニュアルを提供しています。経営系のサービスなので、経営や分院展開を積極的にされている先生方が集まっている団体に出展するよう心がけていますが、失敗することもありますね。
具体的に言えば、企業展示のブースが先生がいる受講会場と遠く離れていたり、全く紹介もされなかったりすると、先生方と一切話せない。そうすると「あれ、この土日なんだったんだろう...」と思うこともあります(笑)。ランチョンセミナーや懇親会がある学会や
スタディグループだとベストですね。