「失われた声を取り戻す」。医科歯科大チームがクラウドファンディング開始

「失われた声を取り戻す」。医科歯科大チームがクラウドファンディング開始

文・構成:1D公式アカウント | 投稿日: 2021年10月06日

「失われた声を取り戻す」装置の開発へ

東京医科歯科大学摂食嚥下リハビリテーション学分野の戸原玄教授を中心としたチームは、「声を出せない」患者さんを対象としたマウスピース型の装置「Voice Retriever」のクラウドファンディングを開始した。

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9月27日に開始されたプロジェクトだが、開始からわずか1週間で600万円近い支援が行われている(2021年10月5日現在)。最終的な目標金額は1800万円で、1人でも多くの患者さんの声を取り戻し、多くの方々の「声」と「コミュニケーション」を支える存在になることを目指している。

>> Voice Retrieverの開発で、自分の声を取り戻す体験を!

Voice Retrieverはどのような装置?

Voice Retrieverは、実際に声帯から発話する能力を取り戻せるものではない。しかし、自身の声で話す体験に近い発話・会話ができる機能を備えた器具を目指している。

使い方はいたってシンプルだ。スピーカーが仕込まれたマウスピースを口腔内に装着し、外部の音源をそのスピーカーにつなぎ、口腔内で音が鳴っている間に口を動かして話す、という仕組みの装置である。

現在は試作機段階で、特許の出願も済ませているとのことだ。実際に何名かの患者さんでも検証を行い、反応は良好だという。

開発者・戸原教授よりコメント

戸原教授は本クラウドファンディングについて、以下のようにコメントをしている。

さまざまな理由で声を出せなくなってしまった方々との出会いがきっかけで、私たちが開発を進めている「Voice Retriever」。口の中で音を鳴らし、話すように口を動かすことで、「声」を出すことやコミュニケーションをサポートするためのものです。声を取り戻すことへの願いを込めて名付けました。
 
この「Voice Retriever」の開発を止めることなく、さらにスピードアップするために、実証研究などに必要となる費用について、この度ご寄附を募ることといたしました。

私たちが、今回のクラウドファンディングに挑戦する理由は大きく2つあります。まず、私たちの思いとは裏腹に研究費のサポートが得られず、研究開発に必要な資金が不足していること、そしてもう1つ、私たちの「Voice Retriever」をさらに多くの方々に知っていただきたいということです。
 
皆さまのご寄附と応援が、これからの開発の原動力になります。さらに、拡散などもお願いできれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

クラウドファンディングのリターンについて

クラウドファンディングでは、支援金額に応じたリターンも受け取ることができる。

リターンは現在、「研究報告書や論文、学会発表資料への氏名掲載(希望者のみ)」「オンライン講座・相談会の実施」「Voice Retriever体験」などが用意されている。

関心を持った方は、ぜひ詳細を見ていただきたい。

>> Voice Retrieverの開発で、自分の声を取り戻す体験を!

(追加情報)
> 『新御茶ノ水摂食嚥下研究会 特別講演ー最新の研究をご紹介ー』(お申し込みURL
> 『摂食・嚥下の実践臨床』(お申し込みURL
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