針刺し事故を、起こしたら。感染を防ぐ対処法とは?

針刺し事故を、起こしたら。感染を防ぐ対処法とは?

文・構成:河崎万鈴 | 投稿日: 2019年11月16日
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針刺し事故が起き、とりわけ患者がHBVHCVHIVにかかっていた場合、血液を介してこれらに感染する恐れが出てくる。

針刺し事故は、麻酔などで注射を扱う頻度が高い歯科診療においては注視すべきアクシデントであるため、歯科医療者はぜひ針刺し事故が起きた場合の対処法についてしっかりと認知しておこう。

針刺し事故が起きたら?

針刺し事故が起きても、迅速な対応をすることで感染症のリスクを下げることができる。落ち着いて以下のことを行おう。

患者の感染症による対応

もし患者がHBVだったら
もし患者がHBVで、針が刺さった医療者がHBs抗原、HBs抗体が陰性だった場合、48時間以内にHB免疫グロブリンの投与を行う。

そして直後、1ヶ月後、3ヶ月後の3度に渡って、HBワクチンを接種する。

もし患者がHCVだったら
HCVに対し、有効な感染予防は存在しない。針刺し事故が起きてから定期的に追跡検査を行い、もし感染を起こしていたら治療を行う。

もし患者がHIVだったら
数時間以内にPEP療法を開始する。PEP療法とは暴露後に予防投薬を行い感染リスクを下げることである。

約1ヶ月におよぶ投薬であるが、感染リスクが1/5に下がると言われている。

針刺し事故を起こさないために

針刺し事故は、麻酔器具を使用したあとから捨てるまでの間に起こり、治療中の歯科医師だけでなく、後片付けをする歯科衛生士や歯科助手も必ず気をつける必要がある。

歯科医師は手袋、マスク、ゴーグルなどでしっかり防護し、使用後は針をリキャップしないか、もしくは片手でリキャップを行う。

まとめ

血液や鋭利な器具にさらされる機会が多い歯科医療において、一般的な病院以上に感染への予防策が必要でありその対応の認知は不可欠である。患者の感染症によって対応も異なるため、落ち着いて臨機応変に対応しよう。

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参考文献

『病気をもった患者の歯科治療ー医科から歯科へのアドバイスー 改定第4版』,長崎県保険医協会,2017
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