「哺乳瓶メインで授乳しているんですけど、今後歯並びに影響が出たりしますか?」
子育て中のお母さんにこのような質問をされた経験はありませんか?授乳方法の違いによる口腔機能発育への影響はかねてから注目されていますが、はっきりとした答えがない問題として取り扱われていました。故に、患者さんに質問されても曖昧な答えしか返せなかった先生は多いでしょう。
しかし、近年の研究結果により、母乳と哺乳瓶では吸い方の機能が変わること、歯列咬合にも変化が生じることなどが少しずつ報告されてきています。
もちろん「母乳だったら良い」などの一定の答えではなく、授乳している時間やおしゃぶりの使用などの様々な因子が関与しており、臨床ではそれらを正しく理解し、判断していかなければなりません。
このセミナーでは「母乳哺育と不正咬合」をテーマに、母乳と哺乳瓶の使用で口腔の発育に差があるのか、生じる不正咬合や予防法、哺乳瓶中心で育児する場合のポイントについて 朝日大学副学長・教授 田村康夫先生に解説していただきます。
「母乳・哺乳瓶の使用、どう考えていくべきか?」
その答えが見つかるかもしれません。