「哺乳瓶メインで授乳しているんですけど、今後歯並びに影響が出たりしますか?」
子育て中のお母さんにこのような質問をされた経験はありませんか?授乳方法の違いによる口腔機能発育への影響はかねてから注目されていますが、はっきりとした答えがない問題として取り扱われていました。故に、患者さんに質問されても曖昧な答えしか返せなかった先生は多いでしょう。
しかし、近年の研究結果により、母乳と哺乳瓶では吸い方の機能が変わること、歯列咬合にも変化が生じることなどが少しずつ報告されてきています。
もちろん「母乳だったら良い」などの一定の答えではなく、授乳している時間やおしゃぶりの使用などの様々な因子が関与しており、臨床ではそれらを正しく理解し、判断していかなければなりません。
このセミナーでは「母乳哺育と不正咬合」をテーマに、母乳と哺乳瓶の使用で口腔の発育に差があるのか、生じる不正咬合や予防法、哺乳瓶中心で育児する場合のポイントについて 朝日大学副学長・教授 田村康夫先生に解説していただきます。
「母乳・哺乳瓶の使用、どう考えていくべきか?」
その答えが見つかるかもしれません。
こんな方におすすめ
👉 吸啜運動と口腔機能の関連性を知りたい
👉 母乳哺育と歯科の関連性について考えたい
👉 授乳法の違いによる口腔への影響について勉強したい
講義目次
母乳・哺乳瓶、どっちがいいの?
授乳法と口腔機能発育
不正咬合と機能異常
予防・治療的アプローチ
哺乳瓶の使用方法
日本小児歯科学会専門医・指導医。岐阜歯科大学卒業後、歯学博士取得。朝日大学准教授、アムステルダム大学歯学部顎機能障害科客員研究員を経て朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座小児歯科学分野教授。現職は朝日大学副学長・教授(小児歯科学)。日本小児歯科学会賞、日本顎口腔機能学会賞など受賞歴多数。著書に「よくわかる顎口腔機能」「小児歯科学、咬合誘導」、「新編顎関節症」など。小児歯科や口腔機能発達に関する論文、著書、講演など多数。