「生物としてのヒト」を総合的に研究する学問、生物人類学。
「ヒト」はなぜ二足歩行で、多様で、知能が発達したのか。意外と知らないことも多いでしょう。
歯科領域でも、なぜヒトは異形歯性なのか、他の哺乳類とどう違うのか、歯科医療者でも知識が曖昧な部分かもしれません。
ヒトの歯・口腔の成り立ちや進化、変化を知ることで、現代の疾病への知識も深まります。
様々な口腔顎顔面領域の疾患と対峙する歯科医療者だからこそ、根源から学ぶ機会が必要です。
このセミナーでは、東京大学総合研究博物館教授で日本を代表する人類進化学者の海部陽介教授に、「歯科と人類学」をテーマに人類学の概論・基本から海部教授のテーマである「咬耗とヒトの進化」について解説いただきます。
人類学を通して、歯科医療を学び直しましょう。
こんな方におすすめ
👉 人類学に興味がある
👉 咬耗による顎顔面の変化について知りたい
👉 歯の比較解剖学を学びたい
講義目次
人類学とは?
人類の進化と歯の進化、異形歯性について
歯の比較解剖学
口腔からみる人類の進化
咬耗による顎顔面の変化
東京大学総合研究博物館教授。東京大学理学部人類学教室卒業。東京大学大学院理学系研究科博士課程を中退して、国立科学博物館人類研究部に就職。同館で25年間、研究・展示活動等を行った後、2020年より現職。著書に「歯科に役立つ人類学」「人類がたどってきた道“文化の多様化"の起源を探る」など。日本学術振興会賞、古代歴史文化賞優秀作品賞など受賞歴多数。