ビッグデータがつなぐ、気象と医療の意外な関係

ビッグデータがつなぐ、気象と医療の意外な関係

文・構成:Masahiro Morita | 投稿日: 2019年10月09日
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「ビッグデータ」という用語がニュースを賑わせて久しい。なかでもわれわれ歯科医療者と関係が深いのは、もちろん「医療」の分野だ。

「気象」の分野にも、過去の気候や環境の変動が集積するビッグデータが貯まっている。現在も行われている最新の研究から、気象と医療のビッグデータを利用したサービス「Health Weather」をご紹介する。

気象で疾患はどう変化するか?

今回の研究では、日本気象協会が所有する気象データと日本医療データセンターが保有するレセプトのデータを融合し、気象データを説明変数としたとき、疾患はどのように変化するのかという調査を行っている。

調査の対象となったのは、日本全国の病院や診療所に喘息を主訴として来院した患者数と、アトピー性皮膚炎が主訴の外来患者数、そしてPM2.5濃度やオゾン濃度、気温、湿度、気圧などの気象データである。
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調査の結果、PM2.5の平均濃度が15µg/m3以下の日では、日平均値が1µg/m3上昇すると喘息の受診率が1.003倍に、日平均濃度が環境基準の35µg/m3を超える高濃度の日では、1.005倍になった。

またアトピー性皮膚炎の外来患者数は、日較差が1℃拡大すると1.010倍、日平均気温の平年値との差が1℃上昇すると0.991倍になることが明らかにされた。

ヘルスリテラシーの向上を支援する

研究チームは、今回の研究による予測モデルにより「気象の変化と疾患の発症を定量的に評価することが可能になった」と語る。

今後の研究では「ヘルスリテラシーの向上を支援し、受診の啓発などの行動変容を促していきたい」としている。


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参考文献

  1. 真田知世, 川瀬善一郎, 田口晶彦ほか『気象データと医療データを活用した「Health Weather」の取り組み』日本公衆衛生学会誌, 2017.
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