歯科衛生士は資格がないとできない仕事なので、収入が安定しているイメージがありますが、実際にどれくらいの給料なのかを詳しく知る機会は少ないですよね。
この記事では、歯科衛生士の給料を厚生労働省が公開している統計データに基づいて詳しく解説していきます。わかりやすいように表や図にまとめて記載していますので、ぜひ最後まで読んでください。
歯科衛生士の給料の平均は、月給28万円、年収386万円
厚生労働省が公開している『賃金構造基本統計調査』の令和三年版によると、歯科衛生士の平均月給は約28万円、平均年収は約386万円でした。ただ年齢や労働形態によって給料の差がありますので、以下に労働形態、年齢(経験年数)別の詳しい平均をまとめました。
なお平均時給は「平均月収÷(所定内労働時間+超過労働時間)」で計算しています。

なお平均月収は「平均時給×実労働日数×1日当たり所定内実労働時間数」、平均年収は「平均月収×12か月+平均賞与」で計算しています。
(参照:『
賃金構造基本統計調査 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口』
歯科衛生士の給料は、他の職種と比較すると高いのでしょうか。以下に栄養士、保育士、歯科医師と比較したデータを記載します。

(参照:
『賃金構造基本統計調査 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口』)
歯科衛生士にとっては身近な職種である歯科医師と比較すると、大きな差があることがわかりますね。しかし栄養士や保育士と比較すると、給料の平均が高いことがわかります。歯科衛生士と栄養士だと、年間で19万円も給料に差があるので、大きな差と言えます。
歯科衛生士の平均給料は、近年増加傾向にあります。以下、詳しいデータをまとめたグラフを掲載します。
以下のグラフは、歯科衛生士の平均月収を過去10年分まとめたものです。数値はすべて厚生労働省が公開している『賃金構造基本統計調査』から引用しています。

(参照:
『賃金構造基本統計調査 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口』)
このように緩やかに月収が増加していることがわかりますね。なお正確には平成24年の平均月収は約25万円で、令和三年の平均月収は約28万円なので、この10年で月収が3万円ほど増加しています。
以下のグラフは、歯科衛生士の平均年収を過去10年分まとめたものです。数値はすべて厚生労働省が公開している『賃金構造基本統計調査』から引用しています。

(参照:『賃金構造基本統計調査 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口』https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450091&tstat=000001011429)
このように緩やかに月収が増加していることがわかりますね。なお正確には平成24年の平均月収は約25万円で、令和三年の平均月収は約28万円のため、この10年で月収が3万円ほど増加しています。
令和3年の歯科衛生士の初任給は、約23万円です。また過去のデータと照らし合わせてみると、歯科衛生士の初任給はここ数年増加傾向にあるようです。
以下の表に、過去5年の歯科衛生士の初任給をまとめました。
令和3年232,100円令和2年228,700円令和元年220,000円平成31年215,000円平成29年202,800円
(参照:『賃金構造基本統計調査 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口』
令和3年と平成29年の初任給を比較すると、この5年で約3万円も増加していることが読み取れます。
歯科衛生士と似た職業に歯科助手がありますが、給料の違いはどれくらいあるのでしょうか。歯科衛生士の平均月収は約28万円、平均年収は約386万円とお伝えしました。
それに対し歯科助手の平均月収は約24万円、平均年収は約323万円と言われています。やはり歯科衛生士は資格がないとできない仕事である分、歯科助手と比べると給料が高いようですね。
今回は歯科衛生士の給料を厚生労働省が公開している統計データに基づいて詳しく解説しました。令和三年版の賃金構造基本統計調査によると、歯科衛生士の平均月給は約28万円、平均年収は約386万円でした。
また過去10年分のデータを見ると、緩やかにではありますが給料が増加している傾向にあります。これから歯科衛生士を目指そうか悩んでいる方は、ぜひ挑戦してみてください。