歯科衛生士は就職率が高く、職場を選びやすい職業ではありますが、履歴書を丁寧に書かなくていいわけでは決してありません。良い印象を与えるためのコツをご紹介します。
今はPCでも履歴書を作成できるようになりましたが、手書きにくらべて温かみを感じられないため、あまりおすすめはできません。
簡単に修正できないからこそ、相手に真剣さが伝わりやすいメリットがあります。少しでも良い印象をもたせたいのであれば、履歴書は手書きで作成しましょう。
いくら手書きでも、相手が読むのに苦労するような字では意味がありません。一文字ずつ丁寧に書き、間違えた場合は修正ペンや修正テープは使わずに、新しい紙を用意して一から書き直すことをおすすめします。
理由は修正だらけの履歴書はきれいには見えないからです。時間はかかりますが、その丁寧さや気遣いが相手に好印象を与えます。またやる気を感じられないと思われないよう、空白や空欄は極力なくすようにしましょう。
日付は履歴書を書いた日ではなく、履歴書の提出日を記載します。直接渡すのではなく事前に投函する必要がある場合は、投函日が適切な日付となります。予想で書くと修正することになりかねませんので、提出日(または投函日)がまだはっきり分からない場合は空白にしておき、分かった時点で記載するようにしましょう。
西暦や和暦は、書類の中ではどちらを使っても問題はありません。統一することが大切です。氏名や住所の欄には「ふりがな」を書く必要がありますが、「ふりがな」と書かれていれば平仮名で、「フリガナ」と書かれていればカタカナで記載しましょう。
電話番号は必ずつながる番号を書いてください。固定電話と携帯電話の両方をもっている場合は、使用頻度の高い携帯電話の番号を先に記載してください。
履歴書に使用する写真は、現状の雰囲気がわかる3ヶ月以内に撮影したものを使用しましょう。縦4センチ×横3センチの規定サイズで、背景色は「白」または「水色」をご選択ください。
現在と明らかに違う見た目では、それだけでやる気のなさを感じさせてしまいます。明るすぎる髪色やアクセサリーをつけた状態での写真は、たとえ面接当日に真面目な格好をしていても良い印象は与えません。
面接後に履歴書の内容をスタッフと確認するというケースはよくある話で、直接本人を見ていない方からすると、明るすぎる髪色やアクセサリーをつけた状態の写真をみて「一緒に働きたい!」「丁寧に頑張ってくれそう」とは、相当な理由がない限り思えないものです。
面接日になっても印象が変わらない状態で写真を撮り、履歴書には剥がれ落ちないようしっかり貼り付けましょう。写真の裏に自分の名前を記入しておくと、万が一剥がれた場合でも安心です。
経歴を書くときは、以下の点にご注意ください。
中学卒業以降の入学/卒業を記載(高校は略さずに「高等学校」と書く)
新卒の就職活動の場合は、通院中の学校を「卒業見込み」と記載
職歴は現在までの入職・退職を記載(歯科以外の職歴も含める)
在職中の場合は「現在に至る」、退職した場合は「一身上の都合で退職」と記載
アルバイトをしていた場合は、歯科助手や歯科医院での受付業務など歯科関係であれば記載し、それ以外は省略可
書き終えたら次の行の右端に「以上」と記載
「あまり良い印象を与えないだろうから」と短期で辞めた職場の記入を省こうとする方がいますが、残念ながら省いても社会保険の加入や厚生年金の加入の実績があると、その履歴によって隠してもばれてしまいます。
「経歴を詐称して応募してきた」と悪い印象を与える可能性があるため、短い職歴についても履歴書に記載し、早期で退職してしまった理由をきちんと説明することが必要です。そのうえで今回は長く勤める覚悟があることを伝える方が無難です。
歯科衛生士免許についてはかならず記載し、取得年月も間違わないようにしましょう。新卒の就職活動の場合は「20〇〇年 3月 歯科衛生士免許取得見込み」と記載します。
業務に関係ない資格は記載せずに、関係あるものは民間資格であっても記載した方が良い印象を与えます。往診がある歯科医院の場合は、運転免許証の記載も忘れずにしてください。
また歯科技工士や看護師、保育士など医療・福祉関係の資格(免許)を持っている場合は、大きなアピールポイントになります。こちらも必ず記載しましょう。