3月6日に行われた第31回歯科衛生士国家試験の合格発表が、本日行われた。
本記事では、14時に厚生労働省のホームページおよび一般財団法人歯科医療振興財団のホームページにて発表された国家試験の合格者・合格率の速報をお届けする。合格発表が閲覧できるようになったのは、歯科医療振興財団のホームページにおいて14時30分頃であり、例年よりも遅れていた。
なお、同時に2月20日に行われた令和4年度歯科技工士国家試験の合格発表も行われており、こちらも合わせて速報をしていく。同日には、看護師・保健師・助産師や、はり師・きゅう師、言語聴覚士国家試験などの合格発表がなされている。
第31回歯科衛生士国家試験には、全国の歯科衛生士養成学校から7,416名が受験した(昨年:7,099名)。そのうち合格率は95.6%(昨年:93.0%)で、7,087名が合格となり(昨年:6,602名)、春から歯科衛生士になることが決まった。
受験者は昨年(第30回歯科衛生士国家試験)よりも317名多く・少なく、合格率は2.6%上がった。合格者数は昨年よりも485名多かった。
第31回歯科衛生士国家試験の合格基準は、下記の通りであった。配点は1問1点、合計219満点としており、うち132点以上を取った受験生を合格としている。
さらに、採点除外の取り扱いをされた設問は「午前・第78問」の1問であった。理由は「選択肢が不明確で正解が得られないため」としている。昨年は5問もの設問が削除・採点除外となったため、設問の難易度としては昨年よりも易化していたと言えるだろう。
一方で、歯科技工士国家試験には872名が受験し(昨年:859名)、合格率が94.8%であった(昨年:95.8%)。827名が合格し(昨年:823名)、春から歯科技工士になることが決まった。
歯科技工士国家試験の合格率は、ここ数年95%前後で推移している。受験者数・合格者数は、昨年の傾向から横ばいであると言える。
歯科技工士を志す学生不足が叫ばれている。平成28年歯科技工士国家試験で、合格者数が1,000名を割った。それ以降、年々減少を続けていたが、昨年からは800名強で下げ止まっている。
貴重な新人歯科技工士を定着させることができるのかは、歯科医師や歯科技工士をはじめとする歯科医療従事者しだいであるため、良い関係が築けることを期待したい。
歯科衛生士国家試験と歯科技工士国家試験は、一般財団法人歯科医療振興財団が免許登録事務を行なっている。4月から診療にあたる場合、同財団への申請が必須だ。
歯科衛生士免許や歯科技工士免許の申請は
こちらから 可能である。合格された方は、4月1日まで残り少ない休暇をぜひ楽しんでいただきたい。