2022年は医療DX(デジタルトランスフォーメーション)と様々な場面で目にすることが増えてきたと感じるのではないでしょうか。1Dでもこれまで度々取り上げてきたテーマであり、日々のオペレーションのデジタル化が加速している。
歯科技工指示書を手で書く時代は終わるようだ。PCやタブレットから歯科技工指示書を作成してスマートに技工物をラボに発注しよう。
歯科技工所「今日お預かりした○○を作る患者様のケースなのですが、先生の指示が読めないため確認させて頂けますでしょうか?」
指示をキレイに書いておけば手を止めることはなかったかもしれない。
また、こんなシーンを体験をしたことはないだろうか。
院内スタッフ「先生、今日セットの〇〇さんのケース、単冠でした?連結だったと思うのですが。。。」
電話で伝えたはずなのに、忘れられてしまったのか、、、
デジタル歯科技工指示書なら内容は明瞭となりコミュニケーションはスムーズになる。すべてのやり取りは記録に残り、いつでも確認ができる。無駄な呼び出しや指示漏れに遭遇るすることは減るだろう。
指示書をデジタル化し体験できるメリットはこれだけではない。
・紙の指示書の保管場所が不要になり、空いたスペースを有効活用できる
・医院名を記入捺印する手間が省け、他のオペレーションにリソースを分けられる
・データの提供に記録媒体を使わないで済むため、管理する手間がへる
恩恵を受けるのは歯科医院だけに限らない点も注目したい。
・指示書製作コストが削減できる
・受注管理システムへ入力コストが0になる
このようにたくさんのメリットを持つデジタル指示書サービスを開始した株式会社ディーコネクトのクラウデントだ。
デジタル指示書と聞くとイメージするのは、テキストフォームやリストから選択するような単純ものをイメージするかもしれない。より紙ライクな操作性を追求したデジタル指示書があったらどうだろうか。
歯科医療DXの期待の星ともいえるサービスが始まったともいえる。
一眼レフで撮影した高解像度な口腔内写真や口腔内スキャナのデータ、CTのダイコムデータなどラボとのやり取りでは大容量のファイルを動かす必要がある場面が増えてきている。本サービスでは1データ100MBまでで、上限300MBのファイルが添付可能となっており、ファイルサイズを気にせずガンガン歯科技工所にデータを飛ばそう。
もちろん本サービスは汎用的なオープンシステムであるため、口腔内スキャナのメーカーのクラウドサービスを通すことなくダイレクトに技工所とやり取りができる点も魅力的だ。
ラボサイドとすればサービスの中にクラウドストレージが組み込まれている点は非常に魅力的だ。今契約しているストレージサービスから乗り換えてもいいのではないだろうか。
電子保存ならではのリスクは無いのだろうか?昨今のハッキングによる身代金要求など、便利になる反面リスクも高まっている実態がある。ランサムウェアに感染した病院では電子カルテが暗号化されてしまい機能不全に陥った。
その点、クラウデントの情報はサーバー上に保管されるため、万が一PCがハッキングにあってしまい使えなくなったとしてもIDとパスワードの漏洩がない限りは安全であり、別のPCやタブレットからすぐにアクセスが可能である。また、指示書発行後は書き換えや消去ができないようにシステムが構築されていることや、編集可能な箇所においては編集記録が残る仕組みになっている。
サーバーはAWS(Amazon Web Services)を用いており、セキュリティーは堅固なものとなっている。
PCからとタブレット端末の両方でそれぞれ指示書を作る操作を試してみた。
PCからの入力はお問い合わせフォームを入力しているイメージで指示書を埋めていく。フリーハンドで記入できる箇所もあるが、マウスでの記入はWindows付属ソフトのペイントでの操作感と全く一緒である。
記入後、しばらくすると通信欄に発注ありがとうございましたと確認のメッセージが届いていた。これにて歯科医師は歯科技工所に確実にデータが飛んだことを確認できる。インターネット上でのコミュニケーションではフィードバックは非常に大事であり、この通信欄は発行側の安心感につながっている。
次にタブレット端末での操作感だ。特別なアプリを入れる必要もなく、Webブラウザーを起動してクラウデントにログインする。ブックマークやショートカットアイコンを作っておけばすぐにアクセスできるだろう。
マウスでの操作よりもタッチパネルでの操作のほうが効率的な入力ができると感じた。このサービスを使うならばタブレット端末からの使用をおすすめしたい。
また、フリーハンドの項目はマウスよりもイメージ通りに記入ができる。これは、想像以上に紙の指示書に近い操作性を体験できる。アリです。もし、Apple Pencilなどがあれば紙の指示書と遜色ないだろう。
最後に気づいた点として、編集履歴が非常に細かく記録されている点だ。上記の電子保存三原則がしっかりとサービスに組み込まれていることを確認できた。
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本日1Dからお申込みいただければ100枚/月のプラン(通常月額1,980円)を無料でご利用可能です(2022年9月末まで)。100枚では少ないと感じる方は義歯のケースだけ使ってみる、特定のラボに出す場合に使ってみるなど、まずはお試しでお使いください!