【検証】歯学部で1年間留年すると、一体いくらかかるのか?

文・構成:1D編集部 | 投稿日: 2021年11月18日
留年すれば、お金がかかる。留年を経験した方も、そうでない方も、この事実に異論はないだろう。しかし、留年の「本当のコスト」を、あなたは正しく認識できているだろうか。本記事では、「歯学部で1年留年したら失うもの」を取り上げてみよう。

留年で失うもの①:1年分の学費

留年することによるコストの代表例として、最もはじめに挙げられるのは「学費」だろう。私立歯学部の場合は、年間で350万円程度の学費がかかる。転職サイトのdodaによる最新の調査では、20代の平均年収が約350万円であることからも、この額の大きさをご理解いただけるだろう。

留年で失うもの②:1年分の生活費

私立歯学部は学費も高額だが、1年分の生活費もバカにならない。ざっと計算しただけで、歯学部生の1年間の生活費は180万円にのぼる。実際には、これより良い生活をしている私立歯学部生も少なくないと思われる。

【歯学部生の生活費(月)】
  • 家賃 :6万円
  • 食費 :4万円
  • 水道光熱費:1万円
  • 交際費 :2万円
  • その他 :2万円
= 合計:15万円

留年で失うもの③:引退間際の年収

意外と見落としがちなのは、歯科医師になるのが1年遅れたことによる機会損失だ。学費や生活費は基本的には「親の財布」から出ていくお金だが、これは「自分の財布」から出ていくことになるお金だ。

歯科医師は自分の身体が資本の職業であるから、誰にでも引退のタイミングは訪れる。引退のタイミングは一定だとすると、1年留年することによって「引退間際の "本来働けたはずの" 1年間」が追い出されてしまうのである。


このコストは、国公立でも大きくは変わらない。コストの大部分は、「引退間際の自分の年収」が占めるからだ。社会人を経験してから歯学部に入学してくる学生は、歯科医師として働ける年数こそ少ないものの、独自の経験からより良い歯科医師になれる可能性を秘めているに違いないことは補足しておく。

もちろん、やむを得ない事情や努力の結果として留年してしまうことはある。上記で述べたように、留年はコストはかかるが、新しい人間関係が生まれたり、留年した悔しさをバネに素晴らしい歯科医師になった人間は数多くいる。

もし留年をしてしまったなら、クヨクヨすることなく、次の年は留年しないようベストエフォートをするしかないのである。もう今年も11月中旬、歯学部生の方々は勉強に本腰が入る時期だ。
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