114回国試を受験して不合格になった方は、114回国試の見直しを進めていますか??
不思議なことに114回国試の反省・振り返りを全然しない方がいるんですよね。これではまた同じことを繰り返すだけです。
まずはなぜ合格できなかったのかをきちんと振り返ってください。115回国試はまだまだ遠い未来のように思えますが、実は残り5ヶ月くらいしかないですからね…。
特に115回国試を現役で受験して不合格になった方に言いたいことがあります。それは現役合格できなかった敗因分析をまずしっかりしてくださいということです。
受験者ベースでは114回国試の現役合格率は80.2%でした。現役生の場合には受験者のうち不合格になったのは19.8%しかいないのです。
つまり、そもそも現役で受験して不合格になることそのものが少数派であるといえます。なぜ少数派になったしまったのか、なぜ多数派に所属できなかったのかをきちんと分析するべきなんです。
これを分析せずにダラダラと勉強しても同じ結果を繰り返すだけです。
私が実施しているスパルタゼミでは徹底的に114回国試の見直し、分析、振り返りを行うのですが、それは同じ過ちを繰り返さないようにするため、そして思考過程をクリアにして頂き、初見の問題を見ても解答の筋道を立てることができるようにするためです。
昨年度は1浪目の方を4名ご指導させて頂きましたが、114回国試では4名全員が合格しましたので、受験した国試をきちんと分析することは高い効果があると考えています。
特に浪人生にありがちなことですが、なんでもかんでもすべて勉強しようとする方がいます。このような方はかなり合格しにくいです。無料カウンセリングでよく話す内容なのですが、全部やろうとするから破綻するのです。
国試過去問を分析すればわかることですが、今の歯科医師国家試験で聞かれていることは枝葉末節ではなく、もっと大まかな全体像です。もちろん細かいクイズ的な問題も出題されるのですが、そのような枝葉末節の知識は合否に影響しないのです。
つまり、枝葉末節に入り込んでなんだかよくわからないまま言葉だけを覚える勉強(そもそもこれは勉強とは言いませんが)ではなく、全体像を把握しながら各分野を関連づけて学習することは今の国試では求められています。
今の歯科医師国家試験は科目別の出題ではなく、領域別の出題になっていることにもっと注意を払った方がよいです。科目別に勉強したがる方がいますが、そのような勉強方法ではおそらくかなり合格しにくいと思います。
旧来型の受験指導は科目別にダラダラ授業をして、マーカーぬりぬり作業をさせて達成感にひたらせていたわけですが、はっきりいって古いし、今の国試には通用しません。
横断的に出題されている問題の例として114A74を紹介します。
この問題は解答することは容易です。よくある妊娠性歯肉炎なのでしょう。ところが、妊娠性歯肉炎の問題として作題されているわけではなく、衛生系の内容の母子健康手帳を素材として出題しています。
一応歯周病学と公衆衛生学の融合問題になっています。でもこの問題、、、さらにもうひとつ重要な記載があります。
問題文に気がついたでしょうか??問題文の初めに「妊娠20週」と記載されているのです。
妊娠20週は安定期に入ったことを意味します。妊娠している場合の歯科治療は安定期に入ってから行うべきとされていますが、問題文の冒頭部分は安定期に入ったということを明示しているわけです。
妊娠している方の歯科治療は日常臨床でそれなりの頻度で遭遇します。臨床の常識として安定期に入ってから処置を進めることが原則であることは絶対必要な知識なのですが、実はしっかり問題文に記載されていたということです。
これも臨床の常識ですが、選択肢d 40週が正解です。基本中の基本ともいえる知識ですが、これを知らないとそもそも妊娠している方の歯科治療はできないです(患者さんと会話が成立しないと思う)。
日常臨床で必要な事項ストレートに聞いてくるのは今の国試の傾向ですが、115回国試も日常臨床で必要な知識、知らないとヤバそうな知識を聞いてくると思います。
前述のように、114回の問題を分析するべきです。このように丁寧に分析することで的を絞ることができます。
誤解がないように言っておきますと、的を絞るとはヤマかけをするという意味ではありません。重要なところはどこかをきちんと洗い出すことを言っています。
重要な事項を把握せずに全部やろうとするから破綻するのです。国試合格に必要なことは大事なことを認識し、きちんと説明できるようにすることです。
「説明」とは、問題の解答方法も含めてきちんと説明できなければいけません。①消去法をきちんと使用しているか、②求められている思考過程になっているかどうか、③理由を説明できるか、以上の3点を意識して頂きたいです。
私の
動画では、以上の3点をできる限り意識して解説しています。あまり意識していなかった方は動画を参考にして学習を進めて頂ければと思います。
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実際の臨床ではこのように考えているという「視点」
まともな歯医者ならこう考えるという「考え方」
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