診療報酬の特例引き上げ、歯科医院への減収補填は十分か?

ユースケ イシカワ
2020年12月22日

12月18日に開催された中央社会保険医療協議会・総会で、2021年4月から9月まで感染症対策を十分に行うことを条件に、一般患者への外来診療を行う場合には1回5点、入院医療を提供する場合には1日10点を、通常の診療報酬に上乗せして請求する臨時特例対応方針が了承された。

また同じく来年4月から9月まで「6歳未満の乳幼児に対し、感染症対策を十分に行った上で外来診療を行う場合に55点を上乗せする」という12月15日から実施された臨時特例を延長し、10月以降は上乗せの規模を縮小して「28点を上乗せする」という臨時特例を実施することが決定した。

これら特例が適用されるのは2021年4月1日からとなり、厚生労働省は年明けに関連事務連絡を示す考えだ。

コロナ禍への対応として臨時加算

12月17日に行われた田村憲久厚生労働大臣と麻生太郎財務大臣との来年度予算案編成に向けた折衝の中で、医療機関経営を広範に支援する診療報酬上の臨時特例措置を行う方針が決定した。

新型コロナウイルス感染症が蔓延する中で、「どの患者もウイルスを保有している可能性があり、呼吸器症状や発熱などのない患者であっても、通常よりも手厚い感染防御策をとって診療等をしなければならない」こと、「大幅な患者減等により医療機関経営が厳しく、医療機関経営を支援しなければ地域医療提供体制が崩壊し、新型コロナウイルス感染症はもちろん、それ以外の傷病患者にも対応できなくなってしまう」ことなどを踏まえた方針となっている。

厚生労働省保険局医療課の井内努課長は、この方針を踏まえ、12月18日の中医協総会に次のような具体案を提示した。

一般患者への診療全般の臨時特例
初診・再診等:1回当たり5点(再診料の【明細書発効体制加算】(1点)の5倍に相当、なお訪問診療についても対象となる)
入院:入院料によらず1日当たり10点(A218【地域加算】の「6級地」(5点)の2倍に相当)

また来年4月以降に「延期が困難なために新型コロナウイルス陽性患者への治療を実施した場合」については「298点」(初診料の【歯科診療特別対応加算】(175点)+【歯科外来診療環境体制加算1】(23点)+【歯科診療特別対応連携加算】(100点)の合計に相当)の上乗せ算定を認める(通常の診療報酬に上乗せ)。この加算は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4版」等を参考に、
「すべての患者の診療において、状況に応じて必要な個人防護具を着用した上で感染防止に十分配慮する」
「新型コロナウイルス感染症の感染予防策に関する職員研修を行う」
「病室・施設等の運用について、感染防止に資するよう変更等に係る検討を行う」
などの感染予防策を講じて診療を行うことで算定可能としている。

12月15日から実施された「小児への外来診療の臨時特例」にも延長措置などが追加された。

現在から来年(2021年)9月まで
A000【初診料】・A002【再診料】を算定する場合には、現行の各種加算に加えて、さらに55点(初診料の【乳幼児加算】(40点)+再診料の【乳幼児加算】(10点)+再診料の【再診時歯科外来診療環境体制加算2】(5点)に相当)を算定できる
来年(2021年)10月以降
上乗せ点数を28点(初診料の【歯科外来診療環境体制加算2】(25点)+再診料の【再診時歯科外来診療環境体制加算1】(3点)の合算に相当)に規模縮小のうえで継続する
同要件としては、
新型コロウイルス感染症に特徴的な症状はなく、小児では出現しても訴えとして現れることが期待できないことから、「1人1人の患者ごとに手指消毒」を実施する
新型コロウイルス感染症の流行状況を踏まえ「家庭内・保育所内等に感染徴候のある人がいたか、いなかった」のかを確実に把握する
手指の高頻度接触面と言われるドアノブ、手すり、椅子、スイッチ、タッチパネル、マウス、キーボードなどを定期的に70-95%アルコールか0.05%次亜塩素酸ナトリウムを用いて清拭消毒し、「特に小児が触れる可能性が高い場所」は重点的に清拭消毒する
としている。

PR
開催予定の1D歯科セミナー

中医協総会では

この臨時特例対応を受け、日本医師会常任理事の松本吉郎委員は「どの患者が新型コロナウイルスを保有しているか分からず、すべての医療機関で感染防止対策に力を入れており(防護具の購入・装着や頻回の時間をかけた消毒など)、医療機関はコスト増に苦しんでいる。基本的なコストは基本報酬の中で評価すべきである」と述べた。

他にも「医療現場では感染防御策を徹底しているが、それでも”いつクラスターが発生する”か分からず、恐怖や経営難と闘いながら患者の命を守っている。そうした点を考慮してほしい」「新型コロナウイルス感染症はもはや災害であり、迅速な対策が必要である」など声が上がったが、「十分とは言えないが、その対応方向を評価する」として厚労省案に賛成した。

支払側委員である健康保険組合連合会理事の幸野庄司委員は「これらの提案は時限的とは言え基本報酬を引き上げるもので、事実上の”減収補填”である。こうした重要事項について政府が先決し、中医協に追認せよとすることは甚だ遺憾である。新型コロナウイルス感染症による医療機関経営の厳しさ、臨時特例の必要性は理解できる。その場合、政府は○○億円という予算のみを確保し、その配分について感染症対策の実態に関するデータ・エビデンスを踏まえて中医協で議論すべきである。政府が点数配分まで行うことは中医協軽視と言わざるを得ない」などの見解を示し、臨時特例の内容というよりも「審議プロセスに問題がある」と提起した。

減収補填は十分か?

中医協から”減収補填”であると指摘された臨時加算だが、実質の減収に即しているか疑問だ。前述の通り算定要件として細かい感染予防対策が提示され、実務的にもコスト増が予想される。

1日20人、月22日診療しているクリニックを想定し計算すると、22,000円の増収となる。仮に延患者数の10%が6歳未満の小児であれば26,400円+19,800円=46,200円の増収になる。果たしてこの額が実質的な補填になっているだろうか。

そもそも、算定要件として外来環(歯科外来診療環境体制加算)が前提となるはずで、届出していないもしくは施設基準を満たしていない診療所はその要件も満たさなくてはならない。先に実施された「医療機関・薬局等における感染拡大防止等の支援」を適用して施設基準を満たせ、ということかもしれないがすでに疲弊した診療所にその余力はあるのだろうか。

話が少し逸れてしまうが、「医療機関・薬局等における感染拡大防止等の支援」でハンドピースを申請したが却下されたという例も出ている。それでは外来環の施設基準を満たせず、臨時加算も適用できない。

苦境にある医療機関に政府が手を差し伸べているように見えるが、その間口は狭く感じる。情勢が読めない中、医療機関の混迷はいつまで続くのだろうか。

参考文献

厚生労働省, 中央社会保険医療協議会 総会(第470回) 議事次第[PDF]
小児COVID-19合同学会ワーキンググループ, 小児の外来診療におけるコロナウイルス感染症2019(COVID-19)診療指針[PDF]
厚生労働省, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4版[PDF]
厚生労働省, 「医療機関・薬局等における感染拡大防止等の支援」について<URL>
著者/監修者
ユースケ イシカワ
歯科医師

1990年東京都生まれ。2017年鶴見大学歯学部歯学科卒業後、歯科医師免許を取得。同大学歯学部附属病院にて歯科医師臨床研修を修了。診療の傍ら、ワンディー株式会社ではコンテンツの編集を担当。日本医療情報学会所属。

関連ニュース

<実録インタビュー>歯科医師を引退した68歳が始めた投資

引退後も安定した生活を実現するためには、資産運用が欠かせません。特に、長年にわたり専門職として活躍してきた歯科医師にとって、賢い資産運用は今後の生活の質を大きく左右します。今回のインタビューでは、68歳で東京都港区にある歯科医院の経営を引退されたAさんに、その資産運用について深掘りします。お父様から継いだ歯科医院を25年間経営し、2022年に引退。長年、銀行や証券会社からの投資勧誘はありましたが、投資活動には手を出していませんでした。しかし、遺産相続をきっかけに不動産投資を始め、現在では商業ビルを所有し、年間約3000万円の収入を親族が運営する会計事務所と連携し法人として運用、さらには約5000万円の株式を保有するに至りました。Q. Aさん、引退されてからの資産運用についてお聞かせください。特に、投資を始める前に持っていた不安はありましたか?はい、実は引退するまで投資にはほとんど興味がなかったんです。でも、父から受け継いだ不動産を何とか活用したいという思いと、引退後の生活への不安がありました。最初は何から手をつけていいのか分からず、正直なところかなり戸惑いました。Q. その不安をどのように乗り越え、資産運用を始められたのですか?まず、遺産相続で手に入れた商業ビルをどう活用するか考え始めたんです。そこで、親族が運営する会計事務所の助けを借りて、法人としてビルの運用を開始しました。それがきっかけで、より積極的な資産運用に興味を持つようになり、不動産投資や株式投資、その他様々な投資に手を出すことにしました。Q. 具体的に最も上手くいっていった資産運用はなんだったんですか?仮想通貨です。私自身は仮想通貨というものに懐疑的で、なんなら嫌悪感すら覚えるほど苦手意識がありました。なので最初に仮想通貨を始めようという話になった時は、最初は本当に不安だらけでした。知識も経験もない中でのスタートでしたから、どうなることかと思っていました。でも、Bitcoinを含む主要通貨に少しずつ投資をしていくうちに、その価値が急上昇しました。特に驚いたのは、投資を始めてからわずか3ヶ月で、投資資金が約3.5倍にも増えたことです。それは私にとっても、周りの人たちにとっても予想外の結果でした。その成功体験から、仮想通貨投資に対する理解が深まり、よりリスクを管理しながら投資を進める方法に興味を持ち始めました。現在は、ドルベースで取引される仮想通貨を中心に、年間20%のリターンを目指しています。リスクを低減しつつも、しっかりとしたリターンを目指せる仮想通貨投資に、今はかなり力を入れていますね。Q. その成功体験が資産形成のスタンスにどのように影響したんでしょうか?資産運用に対する見方が変わりました。リスクがあるからといって避けてばかりいては、大きなチャンスを逃してしまうこともあると学びました。もちろん、無闇にリスクを取るわけではありませんが、適切なリスク管理とバランスを考えながら、積極的に投資の機会を探求していくことの大切さを実感しています。これからも、学び続け、賢く資産を増やしていきたいと思います。Q. &nbsp;他の人にアドバイスを求めることに対して、不安や不信感はありませんでしたか?最初は確かに、他人に自分の財産状況を相談することに対して大きな不安がありました。自分のこれまでの努力で築いてきた資産を誰かに話すのは、少し怖いと感じる部分もあったんです。でも、一人で悩んでいても答えが出ないことに気づいたんですね。そこで、勇気を出して専門家に相談してみると、私の不安をしっかりと受け止めて、分かりやすくアドバイスをくれました。専門家の方々は、私みたいに資産運用に不安を持っている人をたくさん見てきているので、その経験をもとにしたアドバイスがとても心強かったです。徐々に、専門家と一緒に資産運用の計画を立てることで、不安が解消されていきました。Q. &nbsp;資産運用で成し遂げたことについて、どのように感じていますか?資産運用を始めてから、私の資産は確実に増えました。もちろん、市場の変動には一喜一憂することもありますが、全体としては安定した収入を確保できていると感じています。特に、商業ビルの運用から得られる収入は、引退後の生活に大きな安心感をもたらしてくれています。また、株式投資や仮想通貨に関しては、最初は不安も大きかったですが、慎重に運用を続けることで、その不安も少しずつ解消されてきました。資産運用を通じて学んだこと、経験したことは、私にとって非常に価値のあるものです。今後も、資産運用を続けながら、安定した老後を送っていきたいと思います。Q. 老後の不安に対して、他の歯科医師へのアドバイスはありますか?老後の不安を抱えている歯科医師の方々には、まず行動を起こすことをお勧めします。不安を感じるだけでは何も変わらないし、悩んでいる時間があるなら、その時間を資産運用の学習に充てるといいと思います。そして、専門家のアドバイスを積極的に求めてください。最初は不安かもしれませんが、専門家の知識と経験は、私たちが見落としがちなリスクを教えてくれたり、新たな投資のチャンスを提案してくれたりします。資産運用は一朝一夕にはいかないものです。長い目で見て、じっくりと取り組む必要があります。そして、リスクを恐れず、でも無謀にならないように、適切なリスク管理を行ってください。専門家のサポートを受けながら、資産運用にチャレンジしてみることで、老後の不安を少しずつでも解消していくことができるはずです。投機ではなく投資をするためにプロに相談をAさんの経験からは、老後の資産運用における不安を解消するためには、行動を起こすことの重要性と、専門家のアドバイスを積極的に求めることの大切さが浮かび上がります。資産運用の道のりは決して簡単ではありませんが、適切なサポートと正しい知識があれば、より安心して将来に備えることができるでしょう。仮想通貨や株式投資などは投機的な側面が目立ってしまい悪い印象を持たれている方も多いかもしれませんが、適切な資産ポートフォリオを組んだ上でプロの相談を元に進めることで適切な投資手段になり得ます。情報収集をしているけど知識だけが溜まって行動に移せないという方もまずは、どんな相談がプロにできるのかを知るところから始めせんか?どんな相談ができるのか詳しく見てみる
1D編集部
2日前

【1Dの日】支台歯形成、5倍速、マージン形成のセミナーを無料配信

2024年2月11日、1Dの人気セミナーを厳選し、無料放映するセミナーイベント「1Dの日」第2回(URL)が開催されます。毎月11日に行われるこのイベントでは、通常であれば1Dプレミアムで配信されているセミナーをYouTubeライブで視聴することができます。演題は「ハードモード支台歯形成」(小川勝久先生:神奈川歯科大学クラウンブリッジ補綴学分野客員教授)、「5倍速による精密診療」(遠山敏成先生:日本補綴学会 )、「セラミックスクラウン マージン形成のテクニック」(村川達也先生:日本歯周病学会認定医 )の3本立てです。明日からの臨床に活かせるポイントが凝縮されたセミナーなので、下記ボタンから是非お気軽に視聴予約をして下さい。無料でセミナーを視聴する『ハードモード支台歯形成』傾斜した大臼歯、口が開かない人、クリアランスの少ない人など&hellip;。世の中には、様々な厳しい条件下での難易度MAXな支台歯形成が多く存在します。そんな症例に遭遇した時、先生方はどう対応されますか?困難な症例であってもミニヘッドや角度を変えたタービンを使ったりちょっとしたテクニックで乗り越えることが可能です。しかし、優れた器具やテクニックを生かすにはベースとなる形成テクニックをマスターしていることが大前提となります。このセミナーでは神奈川歯科大学クラウンブリッジ補綴学分野客員教授 小川勝久先生に厳しい条件下での支台歯形成に必要なベースとなる基礎的なテクニックからそれらを生かしたブリッジやテーブルトップなどの応用スキル、おすすめツールについて解説していただきます。困難な支台歯形成に挑戦したくなるセミナーです。無料でセミナーを視聴する『5倍速による精密診療』「5倍速持ってはいるけど、いまいち使い所がわからない」。近年、支台歯形成で主流になっている5倍速コントラですが、なぜ有用なのか、どんなメリットがあるのかご存知ですか?5倍速コントラは軸にブレが少なく、タービンと比較して回転数が低いためチッピングや発熱を抑えられます。つまり、高精度かつ低侵襲な支台歯形成が行えます。例えば、CAD/CAMなどの緻密さが求められる形成で重要となってきます。また、これらの強みを活かすには症例ごとに適したバーの選択や、形成時のテクニックなど器具を使いこなすことも求められます。このセミナーでは日本補綴学会 遠山敏成先生に、5倍速コントラを活かした形成テクニックを中心に、タービンとの使い分けと比較、メリット・デメリット、各種メーカーの特徴、形成時のバーの選択など高精度な形成に必要な知識を解説していただきます。明日から形成が楽しみになるセミナーです。無料でセミナーを視聴する『セラミックスクラウン マージン形成のテクニック』マージンの設定位置、もしかして形成しながら考えていませんか?前歯部など審美性が求められる箇所での需要が高いセラミッククラウン、長期間審美性と機能性を維持したいですよね。しかし、歯肉の厚みや歯軸の傾斜、咬合やクリアランスなどの因子により、数年後「こんなはずじゃなかった&hellip;」と反省することも少なくありません。中には生物学的幅径をおかし、歯周炎の原因になってしまうなんてケースも&hellip;。そうならないためにも、適切な診査・診断に基にマージンを形成し、最終補綴装置を製作することが求められます。このセミナーでは日本歯周病学会認定医 村川達也先生に、美しい歯肉ラインのためのセラミック・ジルコニアクラウンのマージン設定、垂直的形成・vertical preparation、最終補綴装置に至るまでを解説していただきます。苦手の理由がわかるセミナーです。無料でセミナーを視聴する
1D編集部
2024年2月7日

【1月23日は創業日】ワンディー創業を記念して無料セミナーを開催【ディズニーチケット当たる】

2024年1月23日、ワンディー株式会社の創業日を記念して特別なセミナーイベント(URL)が開催される。「ワンディー創業感謝祭」と題された本企画では、5つのセミナーをリレー形式でYouTubeライブにて配信。チャット欄などを活用し講師への質問も可能だ。演題は、『咬合性外傷はなぜ起こりどう対処すべきか?(吉田拓志先生:日本顎咬合学会指導医)』『保険でもしっかり治す「根管治療の勘所」(和田尚久先生:九州大学歯学研究所総合診療歯科学分野教授)』『&ldquo;接着マニア&rdquo;渥美先生の症例プレゼンテーション(渥美克幸先生:デンタルクリニックK院長)』『完璧を目指すアイソレーションテクニック(鶴田剛士先生:鶴田歯科医院副院長)』『アライナーを始める前に知っておきたいコト(常盤肇先生:常盤矯正歯科医院院長)』の5つのラインナップを予定している。また当日1Dプレミアムに入会いただいた方から抽選で「Amazonギフト券10万円分」や「ディズニーペアチケット」が当たるプレゼントキャンペーンも実施される。明日からの臨床に活かせるポイントが凝縮されたセミナーなので、下記ボタンから是非お気軽に視聴予約をしていただきたい。無料でセミナーを視聴する具体的な演題の詳細は以下の通り。『咬合性外傷はなぜ起こりどう対処すべきか?』「局所的な歯周炎が治らない」「咬合痛が突発的に出た」などの症状は、咬合性外傷から引き起こされる可能性があります。歯周病と咬合の関係性は深く、根本的な治療として適切な咬合接触の付与や固定による咬合力のコントロールは欠かせません。では、早期接触やブラキシズムなど、歯周治療において&ldquo;好ましくない力&rdquo;として働く咬合力を臨床の場でどのようにして発見し、コントロールすべきか?歯周治療では多面的に診断し、対処できる能力が求められます。このセミナーでは日本顎咬合学会指導医 吉田拓志先生に咬合性外傷に関する基礎的知識・診査診断、歯周治療における咬合力のコントロールと臨床で使えるテクニックについて、実際の症例を交えながら解説していただきます。無料でセミナーを視聴する『保険でもしっかり治す「根管治療の勘所」』「保険診療であっても最高のパフォーマンスを出したい」歯科医師であれば誰もが思うことでしょう。特に日本ではまだ自費診療における認知度が高いとは言えない根管治療は保険での治療となることが多いと思われます。確かに専門性の高い技術や高度な機材が揃っていることは、大きなアドバンテージになります。しかし限られた条件下であっても、根管治療の基本的な診療フローや根管形態の把握はもちろん、器具の使い方や治療における限界と可能性を知ることで最良の結果を患者さんに与えることが出来ます。このセミナーでは九州大学歯学研究所総合診療歯科学分野教授 和田尚久先生に一般歯科ですぐに活かせる根管治療のために必要なテクニックについて実際の症例を多数引用ながら解説していただきます。無料でセミナーを視聴する『&ldquo;接着マニア&rdquo;渥美先生の症例プレゼンテーション』材料の進化と共に日々アップデートされる接着修復の世界。「勉強したいけど日々の診療だけで手一杯」「情報量が多くてどこから手をつければいいかわからない」先生もいらっしゃるのではないでしょうか?このセミナーでは自他ともに認める「接着マニア」であるデンタルクリニックK院長 渥美克幸先生に、最新の知見や実践での活かし方の解説や接着私学を存分に活用した実際の症例をプレゼンしていただきます。その中でも特に支台築造に焦点を当て、残存歯質量の見方やポストの選び方など、明日から臨床で使えるテクニックについてもご教授いただきます。接着歯学のプロフェッショナルの実例に学ことができる、2度とないチャンスです。無料でセミナーを視聴する『完璧を目指すアイソレーションテクニック』ご存知の通り、感染拡大の防止や防湿のためにコンポジットレジン修復や根管治療において、ラーバーダムは非常に大切なステップです。しかし歯冠形態や残存歯質の状態によってはクランプがかかりにくい症例も少なくありません。「残根症例ではどうすればいい?」「理想的な隔壁の立て方は?」その疑問、熟練者の先生のテクニックを見て解決しませんか?このセミナーでは鶴田歯科医院副院長 鶴田剛士先生にご登壇いただき、アイソレーションテクニックをテーマとし、基本的なクランプやウェッジ、マトリックスの選択、症例に応じた防湿のポイントについて解説していただきます。無料でセミナーを視聴する『アライナーを始める前に知っておきたいコト』一般開業医でもアライナー矯正が普及して、しばらくが経ちました。「アライナー矯正はまだビギナーだ」「アライナー矯正をこれから勉強してみたい」「基礎的な知識や技術を学びたい」そんな先生も多いのではないでしょうか。中には「初めて見たけど上手くいかない」「前歯部がアンフィットになってしまう」などの疑問を抱える先生もいらっしゃると思います。このセミナーでは常盤矯正歯科医院院長 常盤肇先生をお招きし、GPのためのアライナー矯正をテーマに、矯正の基礎的な知識やアライナー矯正を始める前に知っておくべきこと、実践でのポイントなど日々の診療に矯正治療を取り入れるためのノウハウを解説していただきます。無料でセミナーを視聴する
1D編集部
2024年1月19日

こたつで学ぶエンドのコツ。<無料>の年末特番が配信決定!

2023年12月30日、1D公式YouTubeで年末特別セミナー(詳細リンク)が開催される。『カテキョで根治!こたつで学ぶエンドのコツ』と題された本企画では、元SKE48の矢作有紀奈先生、YouTuberとしても活躍中の鹿乃さやか先生を特番MCに、根管治療のスペシャリストの各先生方をスピーカーとしてお招きする。演題は「痛くないエンドを実現!浸麻のテク(小長谷光先生:明海大学歯学部教授)」、「やってないは許されない!ラバーダム防湿(浦羽真太郎先生:昭和大学歯学部助教)」、「なるはやで終わらせる根管形成のコツ(林洋介先生:医療法人社団IHP 理事長)」の3本立て。撮影には「こたつスタジオ」を使用。MCのおふたりとスペシャリストである講師の先生が同じこたつで暖をとりながら、みかんを片手に根管治療を学ぶ構成となっている。浸麻からラバーダム、根管形成に至るまで、&quot;GPのためのエンド&quot; を極める3時間特番。参加は完全無料で、1D公式YouTubeで配信される。視聴には事前登録が必要となっている。先着順となるため、下記ボタンからお気軽に視聴登録をしていただきたい。視聴を登録する(無料)下記に具体的な演題の詳細を掲載する。『痛くないエンドを実現!浸麻のテク』「浸麻がなかなか効かない...」。多くの歯科医師が経験する悩みだと思います。実はそれ、テクニックに問題があるのかも。基本的な解剖学的知識から「浸麻を効かせる」ための術式までを解説します。<講師>小長谷 光(日本歯科麻酔学会指導医)明海大学歯学部病態診断治療学講座歯科麻酔学分野教授。東京医科歯科大学卒業後、歯学博士取得。大学院医歯学総合研究科麻酔・生体管理学分野准教授、同大学歯学部附属病院中央手術室室長を経て現職。Tri-Service Dental Society of Japan, 47th Annual Conference, Table Clinic Awardなど受賞多数。著書に「臨床歯科麻酔学」「歯科麻酔学 第8版」など。『やってないは許されない!ラバーダム防湿』治療の質を大きく高める、ラバーダム防湿。ベーシックなスキルと思われがちですが、多くの歯科医師が苦手意識を抱えています。「確実に・簡単に・素早く」ラバーダムができるコツを伝授します。<講師>浦羽 真太郎(歯学博士)昭和大学歯学部歯科保存学講座歯内治療部門 助教。東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業後、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 歯髄生物学分野にて歯学博士号を取得。東京医科歯科大学歯学部附属病院むし歯外来 医員を経て、現職。著書に「まるわかりラバーダム防湿法: すべての歯内治療のために」「エンドの基本」など多数。『なるはやで終わらせる根管形成のコツ』「根治は時間がかかるし点数も低く、まともにやってられない」。そんな悩みから解放されませんか?ダラダラ時間をかけず短時間で精度高く完了する根管治療のコツをお教えします。<講師>林 洋介(歯学博士)医療法人社団IHP 理事長。東京医科歯科大学 非常勤講師。鶴見大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学大学院 歯髄生物学分野 修了。東京医科歯科大学歯学部附属病院むし歯外来 医員を経て、新田歯科医院を開業。ペンシルベニア大学歯内療法学講座 インターナショナルレジデンシープログラム修了し現職。歯内療法に関する執筆、講演等多数。視聴には事前登録が必要となっている。先着順となるため、下記ボタンからお気軽に視聴登録をしていただきたい。視聴を登録する(無料)MCのおふたりの紹介は下記である。<MC>矢作有紀奈(写真右)SKE48を経て、昭和大学歯学部卒業。2022年に歯科医師国家試験に合格し、都内歯科医院に勤務。<MC>鹿乃さやか(写真左)東京歯科大学歯学部卒業。日本歯科麻酔学会認定医、日本口腔顔面痛学会認定医。2023年にドルミーレデンタルオフィス表参道を開業。視聴には事前登録が必要となっている。先着順となるため、下記ボタンからお気軽に視聴登録をしていただきたい。視聴を登録する(無料)
1D編集部
2023年12月23日
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
© 2024 1D inc.
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
© 2024 1D inc.