歯科医師国家試験の合否は「CBT」の時点で決まる

文・構成:spee | 投稿日: 2020年02月17日

歯学部でのCBT・OSCEについて

私立の歯学部では今の時期にCBTやOSCEが行われているのではないかと思います。私に対してもCBTの事をブログに書いて欲しい、という要望を頂く事もありますが、書いた事はありません。

国家試験は問題も開示されます。厚労省が公式に解答やボーダー、各大学の合格者数も発表します。しかしCBTやOSCEは違います。CBTの問題は公募されますがどの問題が採用されたか問題作製者にすら知らされません。

合格基準は各大学に裁量がある

またCBTやOSCEの合格基準は全国統一ではなく各大学によって異なります。CBT70%の所もあれば73%の所もあります。一昔前は65%でしたけどね。OSCEも共通の採点ルール以外にローカルルールが少し認められています。うちの大学はこういう教育をしているからこういった方法でやるのはセーフにしてほしい、という感じですね。だから各大学で合格基準が一定しないのです。

本試に落ちた際の救済に関しても各大学で全く違います。甘く進級させるところは最近減ってきている印象ですが、それでもある程度救済しないとCBTなんかは最近本試のハードルが高いので5年生になれる学生が少なくなりすぎる事もありえます。本試に落ちた人数が多ければ救済もある程度せざるを得ないのではないでしょうか。

以上の理由によりこれをブログに書く事は不可能です。全く公開されていない情報だけで全てを組むのは無謀で単なる噂話にしか過ぎないレベルだからです。

CBTがギリギリだと6年生で留年しやすい

しかし、ある程度分かっていることもあります。CBTを再試などでギリギリクリアできたような学生は、5年時に心を入れ替えて臨床実習と4年時までの復習をしていかなければ6年時に留年する可能性が高いと言うことです。

殆どの大学では4年時の進級判定よりも6年時の卒業判定の方が厳しいわけです。4年時は下25%がカットされたとして6年時は下30%以上がカットとか当たり前のように間引かれているのが現実です。6年時の卒業判定というのはCBTをパスしてきた人だけで競争するわけですから、4年時より圧倒的に厳しいに決まっています。CBTの時ギリギリだったなら自分が少しでも上に行かないと6年時にはカットされる可能性が高くなります。

CBTの成績と歯科医師国家試験の成績は相関する

よく言われるのはCBTの成績と国家試験の成績は関連性がある、と言うことです。これはCBTを例えば80%以上で合格するような優秀層は当然のように国家試験も優秀な成績で合格していくが、CBTを再試でクリアしたような層は卒業できたとしても国家試験も不合格になりやすいということです。当然と言えば当然なんですが、これは4年生の最終時点での学力の差は多くの場合取り返すことができない、ということなのです。

確かに6年生の成績について話しているときにグングンと下克上してきているなんて人は殆どいなくて、まあ彼は専門に上がってからずっと中の下あたりをウロウロしてきています、なんていう成績層の固定化が認められます。たまに4年時は成績良かったのに段々成績が下がってきています、なんていう場合はありますけど、逆は滅多にないのです。

勝負の分かれ道は5年次にあり

では、CBTを再試でクリアしたような下位層はもう見込みがないのか、首を討ち取られるのをただ待っているしかないのか、というと話は変わってきます。

5年時は臨床実習のため比較的進級が緩い大学が多いわけです。緩いからと言ってここで何もしなければ6年で詰む事が多いと思います。6年一年間でなんとかしようとするとなんともならずに留年して複数年かかってしまう、5年から心を入れ替えて2年やればまだ可能性はあります。

ただし5年の臨床実習は力抜こうと思えば抜ける時間も多いわけで、その誘惑に乗らずに真面目に勉強できるぐらいならCBTも再試になってないでしょ?と言われると確かにそうなのです。

CBTやOSCEはたかが進級の1つの尺度でしかないかもしれません。しかし、私立の多くで4年生の終わりぐらいに行われてその成績、特にCBTは卒業を占う材料にもなり得ます。自分の学内の立ち位置をもう一度見直しつつ、残り約2年のプランを立てることをお勧めします。

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