男性歯科医師に知ってほしい、歯科衛生士は「生理」でこんなにツラい

男性歯科医師に知ってほしい、歯科衛生士は「生理」でこんなにツラい

文・構成:本吉 ひとみ | 投稿日: 2019年12月18日
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歯科医院で働くのは、歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士・歯科助手・受付・管理栄養士・保育士などがいる。そのなかでは女性が占めることが多い現状である。

そこで、女性特有の悩みである「月経」がある。なかなか男性には理解してもらえないことだが、ぜひ知ってほしい問題である。

歯科医院では歯科衛生士不足の悩みが尽きないが、その分働いているスタッフの負担は大きくなる。忙しいことでお手洗いに行けずに我慢することもしばしば。ひどい人は膀胱炎にまでなってしまうこともあるそうだ。

なかなかお手洗い行けないときに辛いのは、特に月経のときだ。

月経は平均で28日前後、23~35日の周期で5~7日間続くのが標準である。毎月1回は生理が来るということは、これだけ女性がいることを考えると毎日誰かしらは生理の問題に悩んでいる状況ではないだろうか。

女性が抱える月経問題は3つ

まず、1つ目はトイレに行けないときに起こる臭いや漏れの心配だ。長時間ナプキンを替えられないとなるとムレて臭いが出てしまったり、量が多い人は制服が汚れてしまったりすることがある。

それを予防するためにタンポンと呼ばれる小さい筒状のガーゼや月経カップと呼ばれるシリコンのカップを体内に入れることもあるが、サイズが大きいため違和感や痛みを伴う。

2つ目は生理痛である。下腹部や腰の重い痛みが起こる。ひどい人だと吐き気があり、貧血を起こして倒れてしまうこともある。痛み止めを飲んでなんとか凌ぐことも珍しくない。

生理直前〜前半にはプロスタグランジンが急に増えることで子宮の収縮を促して経血を排出する。この量が多いと収縮が強くなるため、キリキリとした痛みが発生し、腰痛やだるさが起こるのだ。胃腸の働きにも影響があることから吐き気や下痢まで引き起こす。

3つ目は月経前症候群(PMS)である。生理が来る1~2週間前に、精神神経症状として情緒不安定やイライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感が起こる。身体的症状としては先程あげた腹痛、腰痛のほか、頭痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがある。

これらは排卵から月経までの期間にエストロゲンとプロゲステロンが多く分泌されて脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが原因である。

月経の影響は身体的・精神的に大きな負担を与えてしまうのだ。

生理中であることを知らせる「生理バッジ」

こういったことから、 老舗百貨店の大丸梅田店(大阪市)が、女性従業員が生理中であることを知らせる「生理バッジ」を試験的に導入し、話題になっている。

ネット発の人気漫画『ツキイチ!生理ちゃん』とのコラボ企画で、名札の下にある告知用の札を裏返すと生理中であることを知らせる「生理ちゃん」のイラストが現れる仕組み。女性従業員約500人が任意でバッジを付けているそうだ。

これには賛否両論の意見があり、「社内のスタッフに気遣ってもらえる」「逆に生理が遅れている・止まっている時に心配してもらえる」という肯定的な声がある反面、「恥ずかしい」という声や、男性社員からは、「つけている子に、あえて声をかけて心配するのは変かなと戸惑った」という声もあったという。

ここまでオープンにするのは難しいこともある。しかし、最近では企業で有給の生理休暇制度を導入しているケースもよく耳にする。

歯科医院も女性が多い職場であるため、そういった制度を導入するのも良い案なのではないだろうか。有給の制度が難しいとしても、男性のみなさんにもこの女性の悩みは理解していただきたい。

具合が悪そうであったり、イライラしているときは「もしかしたら…」と一度冷静になり、男性の包容力で優しくそっと見守ってあげてほしい。そうしたら女性はより働きやすくなるのではないだろうか。 

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