医師・歯科医師・薬剤師調査は、厚生労働省が厚生労働行政の基礎資料を得ることを目的として、2年に1度実施している調査である。日本国内に住所がある医師、歯科医師、薬剤師の届け出をもって調査の対象としている。
今回は現在出ているなかで最新のデータとなっている「
平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」に基づいている。
調査によると、歯科医師数は0.5%(561人)増の104,533人であった。そのうち、女性の歯科医師の割合は23.3%で24,344人だった。女性の歯科医師は前回調査よりも3.9%(916人)増加した。
また、人口10万対歯科医師数は82.4人となっており、前回の調査と比較して0.6人増加している。
施設の種別に歯科医師数のデータを見てみると、当然ながら診療所が最多である。診療所勤務の歯科医師は、全体の大多数となる89,166人を占めている。
次いで、医育機関附属の病院に勤務する歯科医師が9,308人、医育機関附属以外の病院に勤務する歯科医師は3,077人となっている。
それぞれの施設種別で見た歯科医師数を年次推移で見ると、
診療所勤務の歯科医師が増加傾向にあることがわかる。

なお、これを年齢階級別に見ると、病院勤務の歯科医師は30代が最も多く、一方で診療所勤務の歯科医師は50代がボリュームゾーンとなっている。
平均年齢は病院(医育機関附属以外)で43.7歳、医育機関附属の病院で35.9歳、診療所で52.9歳となっている。
医療に従事する歯科医師は人口10万人に対し80.0人で、前回の79.4人に比べ微増している。
これを都道府県別に見てみると、最も歯科医師数の多い都道府県は東京都である。その数は、人口10万人あたり118.2人と群を抜く。それに続くのが、意外にも徳島県の103.1人、そして福岡県が101.9人と続く。
逆に、最も歯科医師が人口対で少ない都道府県は相変わらず福井県で、54.7人であった。福井県は、東京都と比べて人口10万人対の歯科医師数に倍以上の開きがあった。

厚生労働省のウェブサイトには、それぞれ詳細なデータが掲載されているので、関心のある方は一度見てみると良いだろう。
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