開咬は、審美障害や食事・構音などの機能障害の原因となり、患者さんの主訴となることが多い不正咬合です。
開咬には、成長の過程で一時的に生じる正常なもの、骨成長の異常による先天的なもの、吸指癖・口呼吸・舌癖の悪習癖や顎関節症・不適切な矯正治療による後天的なものなど、様々な症例があります。
開咬を改善するためには、正確に口腔内状況や生活習慣などの情報を集め正しく診断し、原因のみではなく患者さんの年齢などの個人的因子にも考慮した治療が求められます。
特に後天的開咬を主訴に来院した患者さんに対しては、その原因や治療法に頭を悩ませた経験のある先生も少なくないでしょう。
このセミナーでは、特に「後天的開咬」に焦点を当て、診断・治療計画の考え方から、症例に応じた処置とそれぞれのテクニック、実際の症例供覧まで、大阪大学大学院歯学研究科 クラウンブリッジ補綴学・顎口腔機能学講座 助教の高岡亮太先生に解説していただきます。
「理論に基づいた知識」と「経験に裏打ちされた技術」を学び、開咬症例に対応できるようになりましょう。