「使っていると、入れ歯が浮き上がってくる」
下顎総義歯装着後に患者さんからこう言われたことはありませんか?
義歯治療は難易度が高いにも関わらず「義歯の装着=今まで通り」と考える患者さんが多く、かといって真面目にやればやるほど不採算となるため苦手意識のある先生が多いと思われます。
しかし良い義歯を作るためには必ずしも達人の技が必要なわけではなく、筋の装着や粘膜の特性など大学で学んだ基礎知識こそが求められるのです。
このセミナーでは「下顎義歯の吸着」をテーマに全12回に分けて、下顎総義歯の変遷からゴシックアーチや印象法など臨床におけるテクニック、上手に行かない場合のトラブルシューティング、今後更なる注目が期待されるデジタルデンチャーについて「下顎吸着総義歯論」の著者の先生方に解説していただきます。
現在の手順と変更点がなくかつシンプルな理論に基づく内容なので、明日からの臨床に取り入れられる項目もたくさんあります。
下顎総義歯で噛めるは当たり前。
高齢者社会にて求められる、下顎総義歯の理論を身に付けましょう。
<登壇者(講演順)>
・山﨑 史晃先生(やまざき歯科医院院長)
・永田 一樹先生(日本有床義歯学会指導医)
・林 宏暁先生(佐藤歯科医院ラ・フランスオフィス勤務医)
・今田 裕也先生(協和デンタルラボラトリー)
・須藤 哲也先生(BPSテクニカルインストラクター)
・桑名 勇至先生(入れ歯の技工所 おり鶴)
・安達 隆帆先生(有床義歯学会理事/認定医)
・飯田 雄太先生(飯田歯科本院勤務医)
<講演スケジュール>
1. はじめに(山﨑 史晃先生)
2. なぜ下顎吸着義歯の話題が尽きないのか?(永田 一樹先生)
3. 吸着の条件と診査診断(永田 一樹先生)
4. 概形印象と仮咬合採得(林 宏暁先生)
5. 規格模型とろう堤付き個人トレーの製作(今田 裕也先生)
6. 精密印象と咬合採得(林 宏暁先生)
7. ナソメーターM用個人トレー製作(須藤 哲也先生)
8. ゴシックアーチ描記のステップ(山﨑 史晃先生)
9. 人工歯配列と歯肉形成(桑名 勇至先生)
10. 吸着しない場合の対処法(安達 隆帆先生)
11. デジタルデンチャー(飯田 雄太先生)
12. 総括(山﨑 史晃先生/須藤 哲也先生)
こんな方におすすめ
👉 下顎総義歯について勉強したい
👉 義歯のテクニックについて勉強したい
👉 義歯関連のトラブル対応能力を高めたい
講義目次
下顎総義歯の歴史と重要性
吸着のための臨床テクニック(印象から装着まで)
トラブルへの対応と予防
デジタル時代の下顎総義歯
日本歯科大学卒業。安達歯科医院勤務。日本顎咬合学会一般口演優秀発表賞受賞。日本顎咬合学会認定医、有床義歯学会理事/認定医。著書・講演に「超高齢時代のsuction denture ~実践 下顎総義歯 吸着ベーシックセミナー~」「総義歯製作のステップをどのように評価するか」など多数。