根管治療に苦手意識を持つ歯科医師、少なくないでしょう。
根管治療は難しいと感じるのでしょうか?鍵は「根管形態」に隠されています。
根管治療では感染した歯質を取り除き、根管内を無菌にすることが求められます。
しかし歯、特に根管は細かく複雑な構造をしており、同名であっても個人間で構造の差もあります。
これにより、器具の不行き届きや根管の見逃しによる感染歯質の残留、穿孔のリスクが生じます。
特に直視が困難な上顎大臼歯では治療の難易度が跳ね上がります。
このセミナーでは、根管治療の成功率を高めるために必要な根管の解剖的知識、エックス線画像を用いた診断のコツ、無菌的処置のための心得、髄室開拡やMB2を見つけ方など臨床で役立つテクニック、治療後の管理について 東京歯科大学解剖学講座准教授の松永 智先生と同大学歯内療法学講座講師・トロント大学客員教授の山田 雅司先生に、アカデミアと臨床の両軸から3回のセミナーに分けて解説していただきます。
「なぜ、根管形態の把握が重要か?」をテーマに、臨床において重要となる根管解剖の知識をグローバルでの研究を基にした疫学データを交えながら解説していただき、それらを基にエックス線画像の見方、髄室開拡のための器具選びや色調・マイクロスコープを用いたMB2の見つけ方、治療後の経過観察のポイントなどについて対談形式でお話しいただきます。
歯内療法の”深み”を語る、臨床家のための対談です。
こんな方におすすめ
👉 根管治療に苦手意識がある
👉 臨床に役立つ解剖の知識を身に付けたい
👉 グローバルな歯内療法を学びたい
講義目次
なぜ、根管形態の把握が重要か?
根管解剖のグローバル的な知識
無菌的処置の心得
臨床でのテクニック
拡大が困難な時の対処法
東京歯科大学解剖学講座准教授。東京歯科大学歯学部卒業後、同大学大学院修了。延世大学歯学部解剖学講座、アルバータ大学ミゼリコルディア病院iRSMを経て現職。日本口腔インプラント学会学会奨励論文賞(Micro/nano structural properties in peri-implant jaw bone of human cadaver.)など受賞歴多数。著書に『インプラント治療に必要な顎骨とその周囲組織の解剖』『口腔解剖学 第2版』など。歯科基礎医学会代議員 。
東京歯科大学歯内療法学講座講師。東京歯科大学卒業後、同大学大学院修了、同歯科保存学講座助教を経て現職。現在はトロント大学歯学部客員教授として留学中。著書に『マイクロデンティストリー2023』など。日本歯内療法学会認定歯内療法専門医・指導医・認定審議会委員、関東歯内療法学会常任理事。