ワンランク上の口腔内写真撮影のコツ

文・構成:H. Takizawa | 投稿日: 2020年02月20日
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口腔内写真は矯正領域の診断や治療計画立案、補綴・審美領域での患者への説明資料で使われている。また歯周病患者への説明資料や口腔機能発達不全の小児への説明のためであれば、口腔内写真の撮影は保険点数が加算される。

保険点数が徴収されるようになったことからも、口腔内写真が重視されている風潮であるように感じるが、口腔内写真の意義とは改めて何であろうか、また上手な口腔内写真の撮影法を本記事では特集する。

口腔内写真の意義とは?

口腔内写真を撮影する意味は単なる診断・治療計画立案だけにとどまらない。記録を残しておけば、症例報告や訴訟が起きたときの対応、研究(患者の承諾が必要になるが)にも使えるし、患者教育や治療の進行の説明といったコミュニケーション目的でも使える。

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口腔内写真撮影に必要なこと

口腔内写真の撮影には規格化が必要である。なぜなら、規格化されていない写真同士を比べても比較ができないのであまり意味がないからである。例えば、歯を漂白して術前と術後のシェードを比較したいときに、コントラストや照明が違ったら写真で比較しても全く意味がない。

以下で医院内で規格化するべきリストを挙げてみたので、参考にできるだろう。
  • 撮影する対象
  • カメラのアングル・視点
  • 背景(顔貌写真の場合)
  • 照明
  • コントラスト
  • 露出 (exposure)
  • 被写体との距離
  • 焦点
  • 被写界深度(depth of field)
  • 解像度
  • 拡大率
  • 標準的な服装と髪型(顔貌写真の場合)
  • 最小限のアクセサリー類(顔貌写真の場合)

実際の口腔内写真の撮影のコツ

本格的に一眼レフを使って口腔内写真を撮影してみると、スマートフォンや一般的なデジタルカメラとは違い少し重く最初は難しく感じるだろう。

しかしながらコツとしては以下のような事項を守ればうまく撮影できるだろう。
  • 一眼レフでも女性スタッフが片手で持てるくらいのものを選ぶ。
  • 口腔内の撮影では影をなくすためにリングフラッシュを使う。顔貌撮影時はカメラに付属したフラッシュを使う。
  • 正中の位置、咬合平面の傾きを意識する。
  • 必要とする撮影範囲を意識する。
  • 智歯は必要とするとき以外は映らなくても構わない。
  • トリミングはしてもいいが、縦横比は変えない。
  • 絞り値(f値)は10~25あたりのピントが合いやすい数値にする。
  • 手ブレするときはシャッタースピードは短時間にする。
  • 口角鉤や鏡を活用する。
  • 口角鉤は水で濡らして滑りやすくする。プラスチック製なら事前にシリコーンポイントで研磨して患者さんに不快感がないようにしておく。
  • デンタルチェアーの照明は撮影時に切る。

口腔内写真を撮影したら……

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参考文献

Clinical Photography in Dentistry : a new perspective (Peter Sheridan), Quintessence Publishing Co., Inc., 2017
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