あおり運転に注意ですが。。。国試でも「あおる人」に注意!
10月2日水曜日の歯科国試講演会には50名近くの大勢の方に参加して頂きました。
遠くは盛岡からわざわざ駆けつけてくださった方もいらっしゃいました。
講演会でも言いましたが、国試本番が近づいてくると「あおる人」が出てくるので要注意です。
歯科医師国家試験業界(?)には不思議な人達がいて、受験生をやたらと「あおる人」がいます。
私はこれまでいろいろな資格試験を受験してきましたが、他の資格試験業界では、ちょっとあり得ない現象ですね。
まあ、「あおる人」にはいろいろな意図があるのでしょうけど、このようなノイズに惑わされずに淡々と生活し、淡々と勉強を進めることが重要だと思います。
(これを読んでいる受験生の皆さんは将来経営者的立場になる人が多いでしょう。経営者になるなら当該人物の意図を適切に把握する必要があります。そうじゃないと経営判断ができないですし、騙されます。)
それは歯科医師国家試験の都市伝説をさも真実かのように主張するという特徴です。
今回は受験生を混乱に陥れる元凶となっている歯科医師国家試験の都市伝説について多少苦言も交えながらいろいろと述べてみたいと思います。
なぜかこの業界(?)では、「〇〇しないと合格できない」という思い込みが多いです。
まあ、これもある種の意図があるんだと思いますので、気を付けないといけないところです(笑)
人生において思い込みというのは非常に危険なんです。
考え方で行動を変化させる方法は、「7つの習慣」という本に詳しく書いてあります。
もし時間があるなら読んでみてください。ちなみに「7つの習慣」はビジネス本の世界ではかなり有名な本です(資格試験向けの本ではありません)。
都市伝説2:現役生と浪人生の合格基準が異なるという伝説
もはや伝承と化しているような気もしますが(笑)、未だに真実と主張する人がいるようですので、コメントしておきます。
本当に現役生と浪人生の合格基準が異なると考えるなら厚生労働省にマークシートの開示請求をしてみてはいかがでしょうか。
日本には「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律」がありまして、行政機関が保有している個人情報の公開請求が権利として認められています(行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律第12条1項、第14条本文を参照)。
マークシートの開示請求はおそらく認められるので(法律上原則開示ということになっており、例外事由に該当しないと考えられるから。)、開示されたマークシート(コピーが開示される)と成績通知ハガキを照らし合わせることで正確な検証をすることができるはずです。
(ちなみに司法試験の場合、法務省に開示請求すると、短答式試験のマークシートのコピーが出てくるのは有名。)
私のような無名のちょっとあやしい講師(笑)では限界がありますので、是非大手予備校や各私立大学で分析して検証結果を公開して頂きたいと思います。
なお、合格基準の差異に関する事項は不正確な情報であるにも関わらず、これを利用して浪人生を不安にさせる人がいるようですが、evidenceが無いわけですから、非常に悪質な行為といえます。
このような人が疫学を教えて「evidenceが一番高いのは~」とか教えるんでしょうか(笑)不思議ですね(笑)
浪人生は、勉強のポイントがずれていることが多く、現役生が解ける基本的な問題が解けないからです。それだけです。
都市伝説3:問題が難しいから細かいところまで覚えないとならないという伝説
これまでも度々、この「歯科国試突破論」や
僕のブログや
動画で説明している話ではありますが、今の国試は基本を重視した問題が多いのです(読解力を前提とした論理性を要求している問題が多い)。
つまり問題そのものは難しく見えますが、聞いていることは実は難しくないことが多いのです(問題構造がセンター試験に似てきている)。
したがいまして、難しい知識を覚え倒しても点数は伸びません。方向性を間違うと永久に合格できないこともあり得ます。
小難しいことや誰が作ったのかわからない図表を丸暗記するのではなく、基本を重視してください。そして基本をきちんと説明できるようにしましょう。
都市伝説4:歯科医師国家試験の勉強は歯科医師になってから役に立たないという伝説
歯科医師国家試験は昔の問題と比較するとはるかに良い問題が多いです。
クイズ的な問題が減少し、考えさせる問題が多くなっているからです。
合格者数の問題は議論がある点だと思いますが、今の国試問題は読解力や論理性が重視されているため、問題の質という点では昔の問題よりもはるかに改善が図られているといえるでしょう(112回の義歯は微妙だったけど…)。
したがいまして、国試のための勉強は歯科医師になってからも絶対に役に立ちます。
念のため言っておきますけど、歯医者になった後に手取り足取り教えてくれる人って意外といませんからね。
頭の枠組みができていないと歯医者になっても理解できないんじゃないかと思いますよ、マジで。
(インプラントのセミナーに行くと、寒い質問をする基本がわかっていない歯医者がいたりするが…)
というわけで国試勉強は歯医者になっても絶対に役に立ちます。
今のうちに頭の中に「正しい器(うつわ)」を作っておかないと、歯医者になっても勉強ができなくなりますので、「きちんと」勉強するようにしましょう!
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