破骨細胞

「破骨細胞」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

破骨細胞とは?

破骨細胞とは、骨を破壊する作用をもつマクロファージ系造血細胞由来の細胞である。



破骨細胞の特徴

破骨細胞は多核巨細胞であり、酒石酸抵抗性フォスファターゼ(TRAP)に強い活性がある。
破骨細胞が骨吸収を行う部位は細胞膜が細胞質側に陥入しヒダ状になっており、波状縁と呼ばれる。
破骨細胞と骨基質表面の間は、骨吸収時にハウシップ窩というくぼんだ形状を呈する。

破骨細胞の分化

骨吸収促進因子(活性化ビタミンD・プロスタグランジンE2・PTH・IL1・IL11など)は骨細胞の細胞膜上に破骨細胞分化因子であるRANKLの発現とM-CSFの産生を誘導し、破骨細胞の機能発現と分化を促進する。破骨細胞前駆細胞は細胞膜上にRANK(RANKL受容体)とc-Fms(M-CSF受容体)を発現する。破骨細胞前駆細胞は、骨芽細胞との細胞間接触によってRANKLとM-CSFを認識し単核破骨細胞へ分化する。単核破骨細胞は延命と細胞融合を経て最終的に多核巨細胞である成熟破骨細胞へと分化する。

破骨細胞による骨吸収の仕組み

破骨細胞の細胞膜上にある接着分子インテグリンが骨基質タンパク質であるオステオポンチンなどを認識して骨表面に接着する。カーボニックアンヒドラーゼII(炭素脱水酵素Ⅱ型)によって作られたプロトン(H+)がH+ATPaseで、クロライド(Cl-)がクロライドチャネルによって波状縁からハウシップ窩へ輸送され、pH3~4の酸性環境が保たれることで骨の無機質であるヒドロキシアパタイトなどが溶解する。またカテプシンKなどのタンパク質分解酵素がゴルジ装置、リソソームを経て波状縁から分泌されてコラーゲンなどの有機質が分解される。




「破骨細胞」の文献・書籍など

【読み】

はこつさいぼう

【文献・書籍】

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

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