上顎洞癌

「上顎洞癌」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

上顎洞癌とは?

上顎洞癌とは、上顎洞に起こる癌である。上顎癌の中では歯肉癌に次いで頻度が高く、50〜60代の中高年に多く発症する。



上顎洞癌の症状

上顎洞癌は、初期では症状がない。上顎洞癌が進行するにつれて、以下のような症状が見られる。
  • 鈍痛
  • 鼻閉感
  • 鼻出血
  • 上顎臼歯の動揺
  • 局所の膨隆

上顎洞癌の原因

上顎洞癌は、喫煙と関連があるとされている。

上顎洞癌の検査所見

上顎洞癌の検査所見は以下である。
  • 画像所見
    • 上顎洞のX線不透過性亢進
    • 上顎洞側壁や周りの骨破壊像
  • 病理検査所見
    • 組織学的には扁平上皮癌となる
    • 強い細胞異型を示す扁平上皮細胞が、盛んに増殖
    • 基底膜は破綻し、腫瘍細胞が上皮下へ浸潤している
    • 高分化型では癌真珠形成、低分化型では異型性の強い上皮細胞が不規則に増殖
  • 血液検査所見
    • 腫瘍マーカーでSCC抗原値の上昇

上顎洞癌と上顎洞炎の見極め方

上顎洞炎でもX線画像で上顎洞不透過性は亢進するが、上顎洞壁の破壊や胸骨下稜の消失は見られない。この点で上顎洞癌と上顎洞炎の見極めが可能となる。

上顎洞癌の治療方法

上顎洞癌の治療は、上顎骨切除が主である。また化学療法や放射線療法を併用することが多い。




「上顎洞癌」の文献・書籍など

【読み】

じょうがくどうがん

【文献・書籍】

『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年生まれ。千葉県の漁村で育つ。鶴見大学歯学部在学中からアプリやWebサービスの開発を趣味で行う。東京歯科大学大学院博士課程に進学するもお金が無くて中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

「口腔外科疾患」に関連する他の用語