下顎角

「下顎角」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年08月02日

下顎角とは?

歯科分野において、下顎角という言葉は主に解剖学分野と矯正分野において用いられる。下顎骨の下顎枝と下顎体の間の移行部の名称であり、頭部エックス線規格写真(セファログム)において同部のなす角度のことも指す。

解剖学分野における下顎角

下顎角とは、下顎骨の下顎枝と下顎体の間の移行部の名称または同部のなす角度のことである。ラテン名Angulus mandibulae 英語名 gonial angle, angle of mandibleである。一般的には、同部はエラと呼ばれる部分である。

下顎角の特徴

下顎角は、成人で最も角度が強くなり、新生児や無歯顎の老人などでは平坦になっている。出生児約140°成人約120°である。下顎角は、出生から成人に向けて一度角度が付き、加齢と共に角度が再び緩やかになるという特徴がある。

矯正分野における下顎角

下顎角とは、頭部エックス線規格写真(セファログム)における計測角の一種である。下顎角は、下顎下縁平面(※1)と下顎後縁平面(※2)のなす角度のことである。

※1 下顎下縁平面:Me(メントン)から下顎下縁に引いた接線
※2 下顎後縁平面:Ar(アーティキュラーレ)から下顎枝後縁に引いた接線

矯正分野における下顎角の利用

  • 下顎の骨形態を知るために利用
    下顎角の開大度を見ることで、下顎骨の形態を知る指標になる。下顎角が拡大すると顔貌は長顔になり、骨格性開咬の原因の一つになることもある。
  • 頭部エックス線規格写真(セファログラム)分析の基準点作成のための利用
    下顎角の二等分線と下顎骨縁の交点をGo(ゴニオン)とする。


「下顎角」の文献・書籍など

【読み】

かがくかく

【文献・書籍】

『図解 解剖学辞典<第2版>』 監訳者山田英智 訳者 石川春律 廣澤一成 医学書院
 2008
『歯科国試パーフェクトマスター歯科矯正学』 著 清水典佳 鈴木里奈 医歯薬出版 2018
『歯科矯正学<第5版>』 編 相馬邦道ら 医歯薬出版 2010

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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審美歯科をやる際にセットバックはもちろんですが、過大な咬合力のためとしての咬筋へのボトックス、エラ削る下顎角切除などは歯科医が行ってよいのでしょうか?? お聞かせ下さいm(_ _)m

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