顎関節症

「顎関節症」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

顎関節症とは?

顎関節症とは、顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害や額運動異常を主な症状とする慢性疾患である。顎関節症は、以下分類のうちⅢ型・Ⅳ型においては画像所見でも異常が認められる。


顎関節症の分類とその症状

  • Ⅰ型:咀嚼筋障害がある
 症状:咀嚼筋の疼痛、開口障害、運動痛、安静時の筋緊張
  • Ⅱ型:関節包、関節靭帯、円板後部組織の外傷性病変がある
 症状:顎関節部圧痛、開口障害、運動痛
  • Ⅲ型:関節円板の転位がある
    • Ⅲa:関節円板復位を伴う
    • Ⅲb:関節円板復位を伴わない
 症状:クリック音→クリック音消失(Ⅲa)→開閉口障害、開口時の顎偏位
  • Ⅳ型:変形性顎関節症(進行性)
 症状:顎関節痛、開閉口障害、クレピタス音

顎関節症の原因

顎関節症の主な原因はブラキシズムなど顎の運動に関わる癖や、頬杖など日常的な生活習慣である。

顎関節症の治療方法

顎関節症の主な治療方法は以下である。
  • 咬合調整
  • 消炎鎮痛薬の投与
  • スプリントの使用
  • 理学療法
  • マニピュレーション法
  • 手術療法
  • 関節腔内へのヒアルロン酸ナトリウム注入(関節腔内穿刺法)
  • 関節腔内を乳酸リンゲル液で洗浄し開口訓練を行う(関節腔内灌流法)





「顎関節症」の文献・書籍など

【読み】

がくかんせつしょう

【文献・書籍】

『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

顎関節疾患の症例リスト

これもまた、珍しい解剖学的形態です。パノラマエックス線撮影時に偶然、ハート状の下顎頭が発見されました。
これは「下顎頭二分裂症」と呼ばれており、顎関節症の症状を伴うことが多いとされます。
下顎頭の発生時における物理的刺激による骨化障害の結果として生じると考えられているようです。

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最初の投稿に対し数名の方からいいねをいただき、図に乗ってしまいました。
国際的第一人者のDawsonの専門書より
噛み合わせの不正(不正咬合)が原因で顎関節痛や雑音などの機能障害が生じた場合、その治療方法は、以下の4つにまとめることができます。
 ①下顎が中心位にある時、全ての歯において顎位を保持する安定した咬合接触があること。
 ②前方滑走運動時、全ての臼歯部は離開すること。
 ③平衡側の全ての臼歯部は離開すること。
 ④側方滑走運動時、あるいは下顎頭の限界運動時に、作業側の全ての臼歯部に咬頭干渉がないこと。
機能的不正咬合を解消する治療は、技術的には難しいのですが、治療方法の選択は単純です。すべての疾患がこの治療方法で治るようです。

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