根管拡大

「根管拡大」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年12月05日

根管拡大とは?

根管拡大とは、リーマーやファイルなどの手用切削器具を用いて機械的に根管を拡大する感染根管治療における術式のことである。根管拡大の方法としては「ステップバック法」とニッケルチタンファイル(Ni-Tiファイル)を用いて行う「クラウンダウン法」がある。根管拡大は根管壁に残存する感染歯質の除去を目的として行われる。


「根管拡大」の文献・書籍など

【読み】

こんかんかくだい

【文献・書籍】

『エンドドンティクス 第2版』, 興地隆史ら, 株式会社永末書店, 2018.
『歯内治療学 第4版』, 中村洋ら, 医歯薬出版株式会社, 2012.
『新・楽しくわかるクリニカルエンドドントロジー』小林千尋, 医歯薬出版株式会社, 2013.

著者/監修者情報

歯科医師

1992年、千葉県生まれ。鶴見大学歯学部在学中から個人でアプリ開発やWeb制作を行う。歯科医師国家試験の対策アプリを開発し、新卒歯科医師の7割超が利用するまで成長させる。2016年に歯科医師免許を取得。東京歯科大学大学院博士課程に進学後は、医事・衛生法規や歯科医療管理、社会保障制度など歯科保健医療が抱える種々の問題について専攻。同大学院中退後の2017年に当社創業。

感染根管治療の症例リスト

【今後の方針について質問させて下さい】
根尖部石灰化物の先端でEMRがapexと表示された一例
【現状】
26の感染根管治療で、術前MB根のみ根尖に病巣あり、根管はイニシャルの状態でした。
通法通り上部形成、EMR 、根管拡大、洗浄を行い今回の診察でRCFを実施しました。
根治は毎回麻酔を用いた上でラバーダムをし、EMRは通常の反応、洗浄後も特に痛みはなかったとのことでした。

昨日外勤でRCF後のデンタル撮影時でこのような感じになり、患者さんの同意のもとCT撮影をしました。
RCFはラテラルで行い、いつも1回目のアクセサリーポイント入れるためのスプレッダーは作業長-1〜2mmまで押し込む意識でしていますがあまり深く刺さらなかった記憶があります。

CTで両側性に上顎洞粘膜肥厚ありますが両側とも根尖病巣のラプチャーなく、話を聞くとずっと前より鼻閉感は自覚していたとのこと。

【今後について】
症状がないので意味がないかもしれませんが両側性なので今後鼻性上顎洞炎の可能性もあり、一度耳鼻科に診てもらうことをオススメしました。知り合いに耳鼻科の先生が何人かいるそうで、ファイバースコピーで26根尖の石灰化物の状態を見てもらえたらなと思っています。
今の自分の力量では根尖に飛び出したガッタパーチャーを根管内から取り出すことができないと考えています。患者さんに現状を説明しているので、今後は症状の経過を見守っていく予定です。
それとも積極的に除去をトライすべきでしょうか?最初から専門医へ送るべきでしょうか?

また今回の件はマスターポイント試適の際にデンタル撮影していれば未然に防げた問題でした。
みなさんは根治でペイテンシー確認、マスターポイント試適時などでデンタル撮影をされていますでしょうか?
ちなみにこの治療は保険で実施しております。

長くなりましたが、何卒宜しくお願い致します。

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【根管の拡大形態】
解剖学的な根管形態は正円から楕円まで様々ですが、根管拡大はどうしても正円に近い形になってしまいます。
その問題を解消するために例えばXPendoというものがあったり、根充もそれに合わせたものを選択しないといけないなと改めて思わせられた症例でした。

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珍しい解剖学的形態の根管を治療した症例をシェアします。
治療開始時の想定以上に、複雑な根管形態でした...。

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