慢性剥離性歯肉炎

「慢性剥離性歯肉炎」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年10月21日

慢性剥離性歯肉炎とは?

慢性剥離性歯肉炎とは、歯肉上皮の剥離や菲薄化が起こり炎症が持続した結果、剥離性びらんと浮腫性紅斑が特徴的に現れる歯肉炎である。扁平苔癬や尋常性天疱瘡の一症状として現れる。慢性剥離性歯肉炎は英語でchronic desquamative gingivitisという。




慢性剥離性歯肉炎の症状

慢性剥離性歯肉炎の症状として、上皮が剥離されることによる、激しい疼痛を伴うことが多い。また慢性剥離性歯肉炎では上皮は剥離・脱落して剥離性びらんや浮腫性紅斑が現れる。

慢性剥離性歯肉炎の原因

慢性剥離性歯肉炎の原因として、性ホルモンが関連していると考えられている。ただし、慢性剥離性歯肉炎の病変の本態には未だ不明な点も多く残っている。

慢性剥離性歯肉炎の好発

慢性剥離性歯肉炎は、女性に多く発症する疾患である。

慢性剥離性歯肉炎の病理学的所見

慢性剥離性歯肉炎は病理組織学的に言えば、以下のような所見が観察される。
  • 歯肉上皮の萎縮と剥離
  • 角化層の消失
  • 上皮棘の短縮
  • 上皮下水疱の形成
  • 結合組織における炎症性細胞浸潤

慢性剥離性歯肉炎の治療法

慢性剥離性歯肉炎の治療法は、主に対症療法である。慢性剥離性歯肉炎の症状として激しい疼痛があるため、ブラッシングが困難な場合が多く、炎症がさらに悪化し慢性剥離性歯肉炎の症状が長期化することも少なくない。
プラークコントロールが比較的良好な慢性剥離性歯肉炎の症例では、歯肉切除術や遊離歯肉移植術が行われることもある。





「慢性剥離性歯肉炎」の文献・書籍など

【読み】

まんせいはくりせいしにくえん

【文献・書籍】

『ザ・ペリオドントロジー 第2版』, 和泉雄一ら, 株式会社永末書店, 2014.
『臨床歯周病学 第2版』, 吉江弘正ら, 医歯薬出版株式会社, 2013.
『歯周治療プラクティスマニュアル』, 五味一博士, 永末書店, 2013.

著者/監修者情報

歯科医師

1992年、千葉県生まれ。鶴見大学歯学部在学中から個人でアプリ開発やWeb制作を行う。歯科医師国家試験の対策アプリを開発し、新卒歯科医師の7割超が利用するまで成長させる。2016年に歯科医師免許を取得。東京歯科大学大学院博士課程に進学後は、医事・衛生法規や歯科医療管理、社会保障制度など歯科保健医療が抱える種々の問題について専攻。同大学院中退後の2017年に当社創業。

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