下顎枝矢状分割術

「下顎枝矢状分割術」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

下顎枝矢状分割術とは?

下顎枝矢状分割術とは、下顎骨に対する顎矯正手術の一つで、世界的に最も一般的に行われる顎矯正
手術の術式である。



下顎枝矢状分割術の歴史

Hugo L. Obwegeser(1957)によって開発され、その後 Dal Pont(1961)、 Hunsuck (1968)、 Bell-Schendel (1977)、Epker (1977)、Wolford (1987)らによって修正され、日本においても高橋、大森、野間らによる修正術式が報告されている。

下顎枝矢状分割術の特徴

  • 顔面部皮膚の切開を必要としない口内法の手術であり、搬痕を残さないこと。
  • 骨片移動後の骨接触面積が他の方法と比較して広いため、手術後の顎間固定期間が短く、後戻りも少ないこと。
  • 歯牙を犠牲にすることがないこと。
  • 下顎前突症ばかりでなく、下顎後退症、下顎非対称、骨格性開咬症など、適応範囲が広いこと。


下顎枝矢状分割術の術式

下顎枝矢状分割術の術式は以下の通りである。
  1. 下顎大臼歯部頬粘膜の切開
  2. 骨膜剥離
  3. 内側骨切り
  4. 外側骨切り
  5. 矢状骨切り
  6. 矢状分割
  7. 骨片の移動と近位骨片の復位(オクルーザルスプリントとステンレスワイヤーを使った顎間固定)
  8. 骨接合(骨貫通ネジ止め固定、プレート固定、もしくは両者の併用)
  9. 創部の閉鎖
  10. 顎間固定の除去

下顎枝矢状分割術の偶発症

下顎枝矢状分割術の偶発症には以下ようなものが有る。
  • 下歯槽神経損傷
  • 咽頭部の腫脹
    • 術後出血


「下顎枝矢状分割術」の文献・書籍など

【読み】

かがくししじょうぶんかつじゅつ

【文献・書籍】

『標準口腔外科学 第4版第1刷』, 野間弘康ら, 株式会社医学書院, 2015.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。