紅板症

「紅板症」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

紅板症とは?

紅板症とは、別名「紅色肥厚症」とも呼ばれる、口腔粘膜の紅色の板状または斑状の病変である。紅板症は前癌病変であり、紅板症のうちおよそ40%は癌化するとされている。

紅板症は白板症に比べると発症頻度ははるかに少なく、40〜60代の男性に多く見られる。紅板症は舌や歯肉に起こることが多い。



紅板症の症状

紅板症の症状は以下である。
  • 境界明瞭な、限局性の紅斑
  • 通常は自覚症状なし
  • ときに接触痛・違和感を感じる

紅板症の原因

紅板症の原因は喫煙はアルコール摂取が危険因子とされているが、詳細は不明である。

紅板症の検査所見

紅板症の病理検査では、以下のような所見を認める。
  • 上皮層の萎縮
  • 角化の亢進はほとんど見られない
  • 基底細胞層の破壊は見られない
  • しばしば中等度〜高度の上皮異形成を伴う
  • すでに上皮内癌を生じていることも
  • 上皮突起の伸長
  • 有棘細胞層の肥厚化

紅板症の治療方法

紅板症の治療では、病変部の生検・病理組織検査を行い切除するのが主である。




「紅板症」の文献・書籍など

【読み】

こうばんしょう

【文献・書籍】

『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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