炎症の5徴候

「炎症の5徴候」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

炎症の5徴候とは?

炎症の5徴候とは、発赤、腫脹、疼痛、熱感、機能障害のことをいう。炎症の5徴候は急性炎症の臨床的表現である。



炎症の5徴候が起こる流れ

細胞や組織が障害を受けると崩壊した細胞や血小板からヒスタミン、ロイコトリエン、セロトニン、ブラジキニンなどの化学伝達物質が放出される。
これらの化学伝達物質によって微小血管系でまず血管の拡張と充血が起こる。
次いで血管透過性が亢進すると血管内の液状成分の滲出と局所への炎症細胞(顆粒白血球、単球、マクロファージ)の浸潤が始まる。
さらに、補体系やロイコトリエンなどにより好中球の遊走を促し、炎症局所に急性期の炎症細胞がさらに集結する。
これらの細胞が病原性微生物などを貪食するとともにフリーラジカルやライソゾーム酵素を放出し、炎症がさらに増強される。
充血や浮腫によって組織圧が亢進すると、知覚神経終末が圧迫され疼痛が生じる。




「炎症の5徴候」の文献・書籍など

【読み】

えんしょうのごちょうこう

【文献・書籍】

『標準口腔外科学 第4版第1刷』, 野間弘康ら, 株式会社医学書院, 2015.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

口腔外科の診査・診断の症例リスト

以前、投稿させていただいた症例と似ている患者さんがいらしたので掲載いたします。

はじめにいらしたのは今年の9月、20代の若い男性です。
右上3番から排膿することを主訴にいらしています。

はじめのデンタルが初診時の9月。
2枚目のデンタルがSRPしてから1ヶ月後のデンタルです。

初診時にはポケット12mm、排膿がありました。
現在はポケットの範囲は少なくなったもののまだごく一部に同じぐらいのポケットと排膿があります。
若干骨密度が上がったもののまだ良い状態とは言えません。

ご本人は「すごく良くなった。しかし、以前よりはずっと少ないもののたまに少量の膿が出る。」とおっしゃっています。

歯石はなさそうですが探ると根尖付近で歯質の段差が感じられます。
しかし、これ以上のSRPをしたらオーバーになってしまわないだろうか…と不安に思っています。
治らなかった場合、SRPをどこまで行うかいつも悩みます。
やたら触らずに、しばらく様子を見た方が良いのでしょうか。
なるべく負担の少ない非外科で治したいと思うものの、やはり限界がありますかね…。

この患者さんの場合は他の部位の骨吸収はほとんどありません。
なぜ、犬歯にだけこうなってしまうのでしょうか。

この原因がなんなのか、
また今後の対応はどうすべきか、
みなさんのご意見を聞かせていただければ幸いです。

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