自発痛とは
自発痛とは、外部からの刺激がなく、何もしなくても生じる痛みのことである。歯内治療を始めるにあたって、自発痛など現病歴の確認は欠かせない。また自発痛など痛みについては、その痛みの種類や様子、強さ、持続時間も確認しなければいけない。
自発痛以外の確認すべき痛み:痛みの種類
自発痛以外の確認すべき痛みの種類は、以下の通りである。
- 誘発痛:外部から刺激を加えることによって生じる痛み
- 圧痛:器具などで圧力を加えると生じる痛み
- 咬合痛:ものを噛んだときに生じる痛み
- 冷水痛:冷たいものに歯が触れると生じる痛み
- 温熱痛:温かいものに歯が触れると生じる痛み
自発痛以外の確認すべき痛み:痛みの様子
自発痛以外の確認すべき痛みの様子は、以下の通りである。
- 拍動痛:脈を打つようなずきずきとする痛み
- 鈍痛:にぶい痛み
- 鋭痛:鋭く刺すような痛み
- 放散痛:その歯に留まらず、周りの歯にも及ぶ痛み
- 夜間痛:寝ている間起きてしまうほどの痛み
- 関連痛:その歯から離れた歯にも生じる痛み
自発痛以外の確認すべき痛み:痛みの強さ
自発痛以外の確認すべき痛みの強さは、以下の通りである。
- 激痛:我慢できないほどの痛み
- 中程度の痛み:なんとか我慢できるほどの痛み
- 軽度の痛み:少し気になる程度の痛み
自発痛以外の確認すべき痛み:痛みの持続時間
自発痛以外の確認すべき痛みの持続時間は、以下の通りである。
- 持続痛:長く続く痛み
- 間欠痛:痛みは続かず、時々痛むなど断片的な痛み
「自発痛」の文献・書籍など
【読み】
じはつつう
【文献・書籍】
『歯内治療学 第4版』, 中村洋ら, 医歯薬出版株式会社, 2012.