根尖性骨性異形成症

「根尖性骨性異形成症」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

根尖性骨性異形成症とは?

根尖性骨性異形成症とは、セメント質やセメント質様硬組織を主体とする腫瘍、あるいは腫瘍状の病変である。以前は「根尖性セメント質異形成症」と呼ばれていた。根尖性骨性異形成症は閉経期の女性・中年女性に多く、下顎前歯部に多く見られる。根尖性骨性異形成症のうちほとんどは、X線撮影で偶然発見される。

根尖性骨性異形成症は骨・セメント質関連病変の1つで、広い意味ではセメント質腫である。根尖性骨性異形成症はその進行具合によって、画像所見が大きく異なるのも特徴である。根尖性骨性異形成症は病理検査では、線維性結合組織中にセメント質様・骨様硬組織の形成が認められる。



根尖性骨性異形成症の進行度別分類

根尖性骨性異形成症は、その進行具合によって3つの段階に分けられる。
  • 第Ⅰ期:歯根膜腔に連続した円形のX線透過像が見られる。この段階では歯根嚢胞との見極めが難しい
  • 第Ⅱ期:X線透過像の中に、すりガラス状の不透過像が散在
  • 第Ⅲ期:X線透過像に縁取られた、境界明瞭な不透過像を示す

根尖性骨性異形成症の症状

根尖性骨性異形成症の症状は以下である。
  • 下顎前歯部の腫脹
  • 痛みはない

根尖性骨性異形成症と歯根嚢胞との見極め方

根尖性骨性異形成症では、該当部位の歯は一般的に生活歯である。このことから歯根嚢胞との見極めが可能となる。

根尖性骨性異形成症の原因

根尖性骨性異形成症の原因は、閉経期のホルモンバランスの変化による骨代謝異常とされているが、詳細が不明である。

根尖性骨性異形成症の治療方法

根尖性骨性異形成症は、大きいものであれば摘出することもあるが、基本的には経過観察となる。




「根尖性骨性異形成症」の文献・書籍など

【読み】

こんせんせいこつせいいけいせいしょう

【文献・書籍】

『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

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