悪性黒色腫(メラノーマ)

「悪性黒色腫(メラノーマ)」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

悪性黒色腫(メラノーマ)とは?

悪性黒色腫(メラノーマ)とは、非上皮性の悪性腫瘍である。悪性黒色腫(メラノーマ)は50代以上で発症しやすく、口腔内では上顎歯肉と口蓋に多く見られる。

悪性黒色腫(メラノーマ)は増殖・浸潤がきわめて速く、最も予後不良な腫瘍の1つである。悪性黒色腫(メラノーマ)は血行性、リンパ行性に転移し、遠い部位への転移速度も速い。悪性黒色腫(メラノーマ)はしばしば多発性であり、高い頻度で肺転移が見られる。



悪性黒色腫(メラノーマ)の症状

悪性黒色腫(メラノーマ)の症状は以下である。
  • 鮮やかな黒色の色素斑
  • 鮮やかな黒色の腫瘤
  • 色素を形成しないものもある

悪性黒色腫(メラノーマ)の原因

悪性黒色腫(メラノーマ)の原因は、メラニン色素産生細胞(メラノサイト)の悪性転化である。

悪性黒色腫(メラノーマ)の検査所見

悪性黒色腫(メラノーマ)はCT検査やMRI検査でび慢性の浸潤を認めるが、境界は不明瞭である。病理検査では、メラニン色素産生細胞の増殖が見られる。悪性黒色腫(メラノーマ)の病理検査ではMasson-Fontana染色、S-100タンパクなどの免疫染色などを使用する。

悪性黒色腫(メラノーマ)の治療方法

悪性黒色腫(メラノーマ)の治療では、インターフェロンによる免疫療法と切除が併用されるが、予後はきわめて不良である。悪性黒色腫(メラノーマ)の切除は他部位への転移がない場合に行われる。放射線療法は効果に乏しい(放射線感受性がきわめて低いため)。




「悪性黒色腫(メラノーマ)」の文献・書籍など

【読み】

あくしょうこくしょくしゅ(めらのーま)

【文献・書籍】

『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

全身管理の症例リスト

悪性黒色腫(メラノーマ, Melanoma)は50歳以上の男性に好発する悪性腫瘍であり、稀ですが口腔粘膜にも影響を及ぼします。
口腔内における悪性黒色腫は、初期段階では黄斑のような模様として出現しますが、すぐに茶色がかった腫瘤に変化します。増殖・浸潤が速い上に転移が多いため、極めて予後不良な腫瘍です。
初期段階では、口腔粘膜に生じる他の色素性病変と臨床的に区別することはほぼ不可能です。自分の患者さんの粘膜の色が変化していた場合は、よく検査するようにしましょう。
これだけは覚えていてください。「ピンク色でなければ、普通ではない(If it's not pink, it's NOT NORMAL)」。

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【ノーベル賞でトレンド】
免疫チェックポイント阻害薬についてメラノーマ・悪性黒色腫の日本語論文の総説からひも解く。

英語論文と銘打っているグループですが、今回は最近読ませていただいた日本語論文について書かせていただきます。

メラノーマの新しい治療とがん免疫療法の新展開
http://s-igaku.umin.jp/DATA/64_02/64_02_02.pdf

メラノーマに対する免疫療法の開発
https://www.med.yamanashi.ac.jp/ymj/pdf/nl/20150401134921_571.pdf

総説論文で自分がいいなと思うところは、そのトピックについての説明が一通りなされているため、論文を読むことによって、基礎となる知識の理解を得られるところにあると思います。
今回紹介させていただく論文はメラノーマの化学療法に関する総説論文ですが、本庶佑先生がノーベル賞を受賞された免疫チェックポイント阻害薬の仕組みをわかりやすく解説された内容になっています。
余談ですが、日本発で世界初の抗LD-1抗体である「オブジーボ」の治験において、その効果を知らしめる一つの症例になったのは、オブジーボによるメラノーマの完治でした。メラノーマは悪性度が高く、転移性が高いことで有名です。
是非この機会に免疫チェックポイント阻害薬の仕組みを理解されてはいかがでしょうか?

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こんばんは。
現在病理の課題に取り組んでいるところです。悪性黒色腫の鑑別診断を考えているところなのですが、色素性母斑などがあげられると思います。
他に鑑別診断で考えられる疾患があれば是非教えていただきたいです!
よろしくお願いします!

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