石灰化上皮性歯原性腫瘍

「石灰化上皮性歯原性腫瘍」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

石灰化上皮性歯原性腫瘍とは?

石灰化上皮性歯原性腫瘍とは、別名「Pindborg腫瘍」とも呼ばれる歯原性良性腫瘍である。石灰化上皮性歯原性腫瘍は10〜50代に多く、下顎臼歯部に多い傾向がある。
石灰化上皮性歯原性腫瘍は、エックス線画像では境界明瞭な単胞性あるいは多胞性の透過像が見られる。X線透過像の中には不透過像が点在し、これは石灰化物によるものである。石灰化上皮性歯原性腫瘍ではおよそ60%の確率で埋伏歯を含む。
石灰化上皮性歯原性腫瘍の病理検査では、腫瘍胞巣を形成する細胞が敷石状に配列している。また胞巣内外にしばしばヘマトキシリンに好色する同心円状の層(リーゼガング環)が見られる。石灰化上皮性歯原性腫瘍ではアミロイド様物質も見られる。



石灰化上皮性歯原性腫瘍の症状

石灰化上皮性歯原性腫瘍の症状は顎骨の膨隆で、痛みはない。

石灰化上皮性歯原性腫瘍の原因

石灰化上皮性歯原性腫瘍の原因は、腫瘍細胞によるアミロイド様物質の産生・石灰化物の形成である。

石灰化上皮性歯原性腫瘍の治療方法

石灰化上皮性歯原性腫瘍は、開窓・掻爬によって縮小させた後摘出を行うか、顎骨切除術を行う。石灰化上皮性歯原性腫瘍の治療では、顎骨切除術が行われることが多い。




「石灰化上皮性歯原性腫瘍」の文献・書籍など

【読み】

せっかいかじょうひせいしげんせいしゅよう

【文献・書籍】

『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

口腔外科疾患の症例リスト

パノラマエックス線画像で歯牙腫様不透過像の集合体がみられ、下顎の皮質骨と歯根と接触している埋伏歯が認められます。
右下1番〜右下4番の歯根の根尖側1/3は吸収・彎曲しています。
また、オトガイ孔は解剖学的な位置から変位していることがわかります。

診断の仮説:歯牙腫、石灰化上皮性歯原性腫瘍、石灰化嚢胞性歯原性腫瘍、または同じようなエックス線所見を有する病変(CTを撮影することがおすすめです)

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