キュレット

「キュレット」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年10月23日

キュレットとは?

キュレットとは、キュレットタイプスケーラーの略称である。キュレットは手用スケーラーであり、主に歯肉縁下のスケーリング・ルートプレーニングに使用する。歯周基本治療の際に使用される。鋭匙(えいひ)型スケーラーとも呼ばれる。


スケーラーの種類

スケーラーの種類は、手用スケーラーと超音波スケーラー、エアスケーラーに分けられる。

手用スケーラーは下記の5つに分けられる。
  • 鎌型スケーラー(シックルタイプスケーラー)
  • 鋭匙型スケーラー(キュレットタイプスケーラー
  • 鍬(くわ)型スケーラー(ホータイプスケーラー)
  • やすり型スケーラー(ファイルタイプスケーラー)
  • のみ型(チゼルタイプスケーラー)

以上のようにキュレットは、様々な種類のある手用スケーラーの一種である。

キュレットの特徴

キュレットの特徴は、刃部の先端や背面が丸みを帯びていることである。キュレットを歯肉縁下に挿入したときに、歯肉を傷つけない構造になっている。

キュレットの構成

キュレットの構成は、先端から、刃部、シャンク(頸部)、把持部からなる。

また、刃部の内面をフェイス、側面をラテラルサーフェイス、背面をバック、切縁をカッティングエッジと呼ぶ。

キュレットの用途

キュレットの用途は、歯肉縁上、歯肉縁下のスケーリング、ルートプレーニング、プラークや外来性色素沈着の除去である。

ルートプレーニングとは?

ルートプレーニングとは、汚染された歯根の表面(汚染されたセメント質)を器具を使って削り取り、滑らかにすることで、歯周基本治療のひとつである。

キュレットの使用方法

キュレットの使用方法は以下のとおりである。

持ち方
執筆状変法把持法(親指、人差し指、中指の3本の指先で把持する)

固定
第4指
(薬指)固定で、第3指(中指)を上に乗せ、口腔内に支点を置く。症例によっては、口腔外固定が必要になる場合もある。

操作
目的に合わせて、側方圧やストロークの長さ、方向を組み合わせて行う。術者の位置、患者の頭部の角度や傾斜は基本的に鎌型スケーラー(シックルタイプスケーラー)使用時と同じである。

キュレットの種類

キュレットの種類には以下の2つがある。
  • ユニバーサルタイプキュレット
  • グレーシータイプキュレット

ユニバーサルタイプキュレットの特徴

ユニバーサルタイプキュレットの特徴は、キュレットの第1シャンク(ローワーシャンク)に対して刃部の内面が90度になっており、刃部側面両側に切縁(カッティングエッジ)がついていることである。

また、刃部がシャンクから先端に向かって彎曲している。スケーラーを持ち替えることなく1つのブレードで1/4顎のスケーリングができることから「ユニバーサル(一般的な)」と呼ばれる。素早く大量の歯石を除去できる。

グレーシータイプキュレットの特徴

グレーシータイプキュレットの特徴は、キュレットの第1シャンク(ローワーシャンク)に対して刃部の内面が70度になっており、傾いた下側(片側)にだけ切縁(カッティングエッジ)がついている。

また、刃部は2面に彎曲している。ユニバーサルタイプキュレットでスケーリングした歯面の仕上げ用として開発され、名前もフィニッシング(仕上げ用)といわれていたが、広く使用されるようになったことから、開発者のDr.グレーシーの名前をとって「グレーシータイプ」と呼ばれる。

キュレットのシャープニング

キュレットのシャープニングは以下の方法で行う。
  1. スケーラーを持つ手を固定し砥石を動かす、スケーラー固定法で行う。
  2. 砥石とキュレットの刃部内面のなす角度が100度から110度になるように砥石を合わせる。
  3. 砥石は2センチ程度の幅で上下運動させ、ヒール部分から先端に向かってまっすぐ研ぐ。

シャープニングの目的

シャープニングを行うことにより、操作がより正確になり、操作時間が短縮されて、術者の疲労および患者に与える不快感を軽減する。



「キュレット」の文献・書籍など

【読み】

きゅれっと

【文献・書籍】

『最新歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論』合場千佳子ほか,医歯薬出版,2011

著者/監修者情報

1990年東京都生まれ。2017年鶴見大学歯学部歯学科卒業後、歯科医師免許を取得。同大学歯学部附属病院にて歯科医師臨床研修を修了。診療の傍ら、ワンディー株式会社ではコンテンツの編集を担当。日本医療情報学会所属。

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