義歯性線維症(義歯性線維腫)

「義歯性線維症(義歯性線維腫)」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

義歯性線維症(義歯性線維腫)とは?

義歯性線維症(義歯性線維腫)とは、義歯床の機械的慢性刺激による粘膜の炎症反応性の増生物である。
かつては義歯性線維腫(denturefibroma) の名称も用いられてきたが、真の腫瘍ではないため、最近では義歯性線維症と呼ばれるようになった。



義歯性線維症(義歯性線維腫)の好発部位

義歯性線維症(義歯性線維腫)は、上顎歯肉唇移行部に好発するが、ロ蓋や下顎にも生ずることがある。

義歯性線維症(義歯性線維腫)の病理学的所見

義歯性線維症(義歯性線維腫)の病理学的所見は以下の点が挙げられる。
  • 粘膜上皮は肥厚する。
  • 上皮下に膠原線維の密な増生、リンパ球や形質細胞の浸潤を認める。
  • 溝の部分では潰瘍を認める。

義歯性線維症(義歯性線維腫)の分類と治療法

病理組織学的に毛細血管や細胞成分の多い肉芽型線維化が進んで細い線維組織が密に排列した線維型、それらの中間型に分類されている。肉芽型は義歯の適正化により消退する可能性があるが、線
維型は消退しないため、必要に応じて外科的に切除する。




「義歯性線維症(義歯性線維腫)」の文献・書籍など

【読み】

ぎしせいせんいしょう(ぎしせいせんいしゅ)

【文献・書籍】

『歯科補綴学専門用語集 第5版』, 公益社団法人日本補綴歯科学会, 医歯薬出版株式会社, 2019.
『病理学総論に基づく口腔病理学 第2版』, 井上孝ら, 医歯薬出版株式会社, 2018.

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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