歯内-歯周病変

「歯内-歯周病変」とは?歯科用語を解説
2020年02月19日

歯内-歯周病変とは?

歯内-歯周病変とは、歯周、歯内の領域の疾患によって生じる病変であり、両疾患が複合した複雑な病態を示す疾患である。歯内-歯周病変はperiodontallesions combined with endodontic lesionsともいう。



歯内-歯周病変の発生機序

歯内-歯周病変の発生機序について解説する。歯周炎が進行して歯周病変が拡大すると、歯周ポケットから測根管や根尖孔を介して歯髄疾患を誘発することがある。
逆に歯髄疾患から根尖性歯周炎へと進行すると、根尖病巣が上行性に拡大し、歯周ポケットと交通することがある。これによって歯内-歯周病変は発生するとされている。
臨床上、歯周疾患と歯髄疾患とは密接な関係をもち、歯周治療時には歯髄への影孵を考附して行う必要がある。

歯内-歯周病変の分類

歯内-歯周病変には以下のような分類がある。
歯周病由来型の歯内-歯周病変:歯周疾患が原因で、ついで歯内疾患が発症した病変。
歯内疾患由来型の歯内-歯周病変:歯内疾患が原因で、ついで歯周病が発症した病変。
複合型の歯内-歯周病変:歯内疾患と歯周病がそれぞれ独立して発症し、その後合併して生じた病変。

歯内-歯周病変の診断方法

歯内-歯周病変は、以下の方法によって診断することができる。
  • 打診痛:水平打診であれば歯周疾患由来、垂直打診であれば歯内疾患由来である。
  • 歯周組織の所見:著名なアタッチメントロスがあれば、歯周疾患由来である。
  • エックス線所見:歯槽骨頂部より根尖部に至る透過像があれば歯周疾患由来、根尖部に透過像があれば歯内疾患由来である。



「歯内-歯周病変」の文献・書籍など

【読み】

しないししゅうびょうへん

【文献・書籍】

『臨床歯周病学 第2版』, 吉江弘正ら, 医歯薬出版株式会社, 2013.