放射線性骨髄炎(骨壊死)

「放射線性骨髄炎(骨壊死)」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

放射線性骨髄炎(骨壊死)とは?

放射線性骨髄炎(骨壊死)とは、放射線治療における放射線照射後に骨に見られる障害である。放射線性骨髄炎(骨壊死)は放射線照射後、半年〜2年の間に菌性感染症などを誘因として発症する。放射線性骨髄炎(骨壊死)は慢性骨髄炎や進行性の骨壊死をきたしたもので、60〜70Gyほどの放射線を照射した患者のうち、5〜20%が放射線性骨髄炎(骨壊死)を発症する。画像所見では不規則な骨吸収像が見られ、放射線性骨髄炎(骨壊死)は上顎より下顎に多く見られる。放射線性骨髄炎(骨壊死)は極めて難治性である。

放射線照射の既往がなくビスホスホネート製剤の長期投与があり、骨髄炎(骨壊死)症状が見られる場合はビスホスホネート関連顎骨壊死(BRONJ)を疑う。




放射線性骨髄炎(骨壊死)の症状

放射線性骨髄炎(骨壊死)の主な症状は以下である。
  • 該当部位の発赤、腫脹、鈍痛が起こる
  • 皮膚・粘膜の欠損部からの壊死骨露出や瘻孔が形成される
  • 下顎骨ではオトガイ神経の知覚鈍麻が起こる

放射線性骨髄炎(骨壊死)の原因

放射線性骨髄炎(骨壊死)の主な原因は以下である。
  • 悪性腫瘍の放射線治療・放射線照射
  • 放射線治療以外の放射線被曝

放射線性骨髄炎(骨壊死)の治療方法

放射線性骨髄炎(骨壊死)の主な治療方法は以下である。
  • 壊死した骨の除去と該当部位の洗浄
  • 抗菌薬の投与
  • 高圧酸素療法を行う(効果が補助的かつ限定的であり、実用性を疑問視する声も上がっている)




「放射線性骨髄炎(骨壊死)」の文献・書籍など

【読み】

ほうしゃせんせいこつずいえん(こつえし)

【文献・書籍】

『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

口腔外科疾患の症例リスト

【放射線性骨壊死】
放射線性骨壊死の症例をシェアします。
患者さんは当院に来院される前に、顎顔面領域への放射線治療を受けていました。
下顎右側第一大臼歯には、放射線治療前に実施されなかった根尖病巣が認められます。

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