急速拡大装置

「急速拡大装置」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

急速拡大装置とは?

急速拡大装置とは、断続的に加わる顎整形力によって、正中口蓋縫合を離開させ上顎の側方拡大をはかる固定式の装置である。急速拡大装置はラピッドエクスパンションともいう。



急速拡大装置の適応症例

急速拡大装置の適応症例は下記である。
  • 上顎歯槽基底部が狭窄している症例
  • 正中口蓋縫合を離開させるため8歳から15歳が最適である
  • 最大で18歳まで適用可能

急速拡大装置の使用法

急速拡大装置の使用法は、口蓋正中部にあるスクリューに対し患児もしくは保護者がスクリューキーを使って1日に4分の1回転を1日に1~2回行う。

急速拡大装置の注意事項

以下に急速拡大装置の注意事項を示す。
  • 上顎正中口蓋縫合の離開により上顎中切歯間に空隙が生じる場合がある。
  • 離開した縫合部の骨化には3~5か月の期間が必要となるため拡大終了後、スクリュー部分をレジンで固定し保定を行う。
  • 拡大装置を使用しても、大臼歯に頬側傾斜が生じ、舌側咬頭の挺出が起き、下顔面高を増加させてしまう場合がある。
  • 顎整形力は鼻上顎複合全体に及ぶため鼻骨付近に疼痛を訴えたり、皮下に内出血を起こす場合がある。




「急速拡大装置」の文献・書籍など

【読み】

きゅうそくかくだいそうち

【文献・書籍】

『歯科矯正学 第6版』, 飯田順一郎ら, 医歯薬出版株式会社, 2019.
『歯科国試パーフェクトマスター 歯科矯正学 第1版』, 清水典佳・鈴木里奈, 医歯薬出版株式会社, 2016.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。