口唇口蓋裂

「口唇口蓋裂」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

口唇口蓋裂とは?

口唇口蓋裂とは、「口唇裂」と「口蓋裂」が合併したものである。口唇裂は口唇に先天的な裂奇形が生じたもの、口蓋裂は硬口蓋・軟口蓋のいずれかあるいは両方に先天的な裂奇形が生じたものである。軟口蓋裂が単独で発症することも少なくない。



口唇口蓋裂の症状

口唇口蓋裂の症状は以下である。
  • 口唇口蓋裂の口唇裂としての症状
    • 発音障害
    • 審美障害
    • 成長とともに欠損歯や転位歯を生じる
    • 歯列不正
  • 口唇口蓋裂の口蓋裂としての症状
    • 哺乳・摂食障害
    • 構音障害
    • 咬合異常
    • 中顔面の陥凹(上顎劣成長)
    • 上顎の歯列不正
    • 歯の欠損や過剰歯、位置異常、形態異常
    • 循環器系や手指の異常(Marfan症候群と合併した場合)

口唇口蓋裂の原因

口唇口蓋裂は、遺伝的要因や環境的要因、母体要因などが原因とされている。

口唇口蓋裂の治療方法

口唇口蓋裂の主な治療方法は以下である。
  • 口唇口蓋裂の口唇裂の治療
    • 生後3〜6ヶ月に口唇形成術を行う
    • 発育に伴って、状況に応じて再口唇形成術を行う
    • 最終的な形成手術は成長終了後に行う
  • 口唇口蓋裂の口蓋裂の治療
    • 哺乳障害や顎の発育誘導のためホッツ床を生後すぐに装着する
    • 1歳半〜2歳ごろに口蓋形成術を行う
    • 口蓋裂手術後、鼻咽腔閉鎖機能不全の場合や構音障害が見られるときは言語治療が必要となる
    • 鼻咽腔閉鎖機能不全が重度の場合にはスピーチエイド、再口蓋形成術、咽頭弁移植術を行う
    • 顎発育不良の場合は外科的顎矯正手術を行う




「口唇口蓋裂」の文献・書籍など

【読み】

こうしんこうがいれつ

【文献・書籍】

・『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.
・『SIMPLE TEXT口腔外科の疾患と治療 第3版』, 栗田賢一ら, 株式会社永末書店, 2011.

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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