症例対照研究

「症例対照研究」とは?歯科用語を解説
2020年02月20日

症例対照研究とは?

症例対照研究とは、後ろ向き研究の一つで、疾病の要因を過去に遡って探求する研究であり、目的の疾病(健康問題)ともつものと持たないものの集団を選び出し、それぞれの群における過去の要因曝露の割合を比較することで疾病と要因の関連を分析する研究方法である。症例対照研究のリスク評価としてオッズ比が用いられる。



症例対照研究の利点

症例対照研究の利点・メリットは以下のように挙げられる。
  • 症例対照研究は、すでに疾病に罹患している症例を対象にするため、発生頻度の低い疾患の分析に有利な方法である
  • 潜伏期間の長い疾病の研究に適している
  • 研究期間が短い
  • 研究に必要な費用や労力が大きい
  • 複数要因の評価が可能である
  • 人口移動の大きな集団でも研究が可能である
  • 複数要因の評価が可能である
  • 既存の資料の利用が可能な場合がある

症例対照研究の欠点

  • 症例対照研究の欠点・デメリットは以下のように挙げられる。
  • 対照群の選択の過程で偏ったサンプリングをしてしまうというバイアスが起こりやすい
  • 相対危険度や寄与危険度が算出できない(この2つはコホート研究で算出する。)
  • 事象の発生順序がわかりにくい
  • 暴露情報の信頼性は記憶に頼るためにあまり良くない
  • 母集団の罹患率の測定ができない
  • 対象となる疾病は一つだけである
  • 交絡因子の制御が問題となる



「症例対照研究」の文献・書籍など

【読み】

しょうれいたいしょうけんきゅう

【文献・書籍】

『口腔保健・予防歯科学 第1版』, 安井利一ら, 医歯薬出版株式会社, 2017.