病歴聴取

「病歴聴取」とは?歯科用語を解説
2020年02月20日

歯科医療における病歴聴取とは?

歯科医療現場における病歴聴取では、主訴や現病歴、既往歴、家族歴、患者背景を聴取する。病歴とは疾患が辿った経過のことであるが、先ほど挙げた主訴・現病歴・既往歴・家族歴・患者背景以外にも、患者の考え方や家族の考え方、それぞれの立場からの希望などが含まれる。歯科診療を円滑に進めていく上で病歴聴取は非常に重要である。


病歴聴取:主訴

主訴とは、患者の自覚症状のうち最も苦痛・不快になっている症状のことである。主訴は「今日はどうしましたか?」などのオープンエンド・クエスチョン(開かれた質問)で聴取する。

病歴聴取:現病歴

現病歴とは、主訴の経過のことである。現在最も苦痛・不快となっている症状である主訴が、いつから・どのように経過してきたかの情報を病歴聴取する。病歴聴取における現病歴は、診断のためにも重要である。

病歴聴取:薬歴・アレルギー歴

薬歴・アレルギー歴とは、患者の薬物アレルギーや食物アレルギーなどである。超高齢社会を背景として、特に高齢者歯科医療において、歯科治療に先立って薬歴・アレルギー歴を聴取する必要性が増してきている。

病歴聴取:既往歴

既往歴とは、患者個人の出生から現在までの疾患や健康の歴史である。歯科医療における病歴聴取では、口腔領域のみならず全身の既往歴を病歴聴取する必要がある。また、常用している薬物があるかなども聴取する。

病歴聴取:家族歴

家族歴とは、家族の疾患や健康の歴史である。患者の父親・母親・兄弟・姉妹・おじ・おば・祖父母・従兄弟に関する健康状態を病歴聴取する。特に家族歴の病歴聴取において重要なのは遺伝性の疾患についてである。

病歴聴取:患者背景

患者背景とは、生活習慣や喫煙の状況、社会歴などを含む。特に喫煙の有無は、歯周疾患の危険因子であるため病歴聴取で聴取することが重要である。また、患者の職業や教育歴などは疾患の要因を理解する上で重要な要素となる。

病歴聴取:解釈モデル

解釈モデルとは、患者が疾患に罹患した場合に、その患者自身が受けるさまざまな影響のことである。病歴聴取において解釈モデルは、「(疾患の)原因は何だと思いますか?」「どんな治療をお望みですか?」といったオープンエンド・クエスチョンで聴くことができる。




「病歴聴取」の文献・書籍など

【読み】

びょうれきちょうしゅ

【文献・書籍】