歯科用コーンビームCT

「歯科用コーンビームCT」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年10月18日

歯科用コーンビームCTとは

歯科用コーンビームCTとは、歯科領域の画像診断に特化した三次元断層像を作成する装置である。
歯科用コーンビームCTは歯の破折、歯内-歯周病変、埋伏歯、抜歯・インプラントの術前診断、顎変形症といった硬組織の画像診断に適しているが、軟組織の状態を見ることはできない。また、CT値を算出することはできない。
歯科用コーンビームCTはエックス線を使った装置であるため、患者には被曝があることに注意する必要がある。




「歯科用コーンビームCT」の文献・書籍など

【読み】

しかようこーんびーむしーてぃー

【文献・書籍】

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

口腔外科の診査・診断の症例リスト

#こんな根管は嫌だ

興味深い症例をシェアします。歯髄壊死の患者さんでした。
リコール時に根管内の透過像に気付き、CBCTを撮影すると内部吸収が認められたので、硬組織形成能がある水酸化カルシウムを貼薬しました。
1枚目の右下がファイナルの画像で、6ヶ月後に再びリコールする予定です。

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上顎左側第一小臼歯に症状が出て、歯内療法の専門医に治療を受けていた女性患者さんが来院しました。
CBCTの画像を見てもわかるように、大きな根尖病巣が第一小臼歯に、小さな根尖病巣が第二小臼歯に局在しています。
同部位は歯根端切除術 + 逆根管充填で外科的に再治療しました。
この症例においては、外科的な治療はより保存的で予測可能な選択肢だったと言えます。
最後の画像は6ヶ月時のリコールですが、順調に経過しています。

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歯科用コーンビームCTによって初めてわかるエンドの診査・診断

72歳女性の患者さんです。左上の前歯の歯肉の異常を主訴として来院されました。6ヶ月前に他院にて感染根管治療を受けています。左上2番に打診痛および根尖部圧痛を認めます。プロービングデプスは全周2mmで問題ありませんでした。

1枚目の画像は初診時の口腔内写真、2枚目は初診時のデンタルエックス線写真、3枚目は追加撮影した歯科用コーンビームCTの矢状断面の画像です。口腔内写真で左上2番の根尖相当部の歯肉に発赤を認めるほか、デンタルエックス線画像上で根尖部の透過像を認めます。

それに加えて、CTで追加撮影したことにより、以下の点が新たに見つかりました。1. 唇側皮質骨の吸収、2. 根管充填材が根尖孔まで届いておらず、唇側に穿孔している
つまり、CT画像を撮影したことにより、デンタルエックス線ではわからなかった、唇側への穿孔を認めました。

出典:第110回歯科医師国家試験,B問題-15.

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