唾石症

「唾石症」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

唾石症とは?

唾石症とは、唾液腺内や導管内に石(唾石)ができることである。唾石症のうち顎下腺に生じるものが80%を占め、片側性がほとんどである。唾石症が両側に生じるのはまれである。唾石症はエックス線写真およびCT画像で、楕円形の不透過像として映る。唾石症の不透過像は血管腫の静脈石と似ているが、病理検査で血管腫の所見が見られていれば見極めが可能である。



唾石症の症状

唾石症の主な症状は以下である。
  • 食事時に起こる痛み
  • 唾液腺の腫脹
  • 二次感染を起こすと導管開口部からの排膿が見られる

唾石症の原因

唾石症は、唾液腺導管上皮や細菌の塊などが中心となり、そこに唾液中のリン酸カルシウムなどが沈着することが原因である。唾液腺の炎症や導管が閉塞によって、唾液が停滞することも唾石症を発症する原因である。

唾石症の治療方法

唾石症の治療方法は以下である。
  • 導管内に見られる唾石症の場合
    • 口内法で唾石の上を切開し摘出する
    • 舌下腺の損傷しないよう注意が必要(損傷するとガマ腫を発症することあり)
    • 舌神経の損傷しないよう注意が必要(損傷すると舌知覚麻痺、味覚障害を起こす)
  • 腺体内に見られる唾石症の場合
    • 口外法で大唾液腺とともに摘出する
    • 摘出時にはWharton管を確実に結紮する(不確実なと口腔内細菌による感染が起こりやすくなる)
    • 顎下腺摘出では、顔面神経下顎縁枝、顔面動脈、舌下神経などを損傷しないよう注意が必要




「唾石症」の文献・書籍など

【読み】

だせきしょう

【文献・書籍】

『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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